元ブラジル代表D・アウヴェスに懲役9年求刑 昨年12月に女性へ性的暴行、3回の保釈要求も認められず

写真:拘置所での生活が続くD・アウヴェス ©Getty Images

スペイン検察が、元ブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスに対して懲役9年を求刑した。

現在40歳のD・アウヴェスは、昨年12月30日の早朝にバルセロナのナイトクラブにあるVIPルームで21歳の女性を強姦した疑いで逮捕された。アウヴェス側は訴えの虚偽を主張していたが、その後の調査で被害者女性の体内や衣服、VIPルームの床から採取された体液がD・アウヴェスのDNAと一致。スペイン検察が、D・アウヴェスに懲役9年を求刑するに至った。

また、スペインメディア『EFE』は事件の詳細もレポート。D・アウヴェスと被害者女性は複数人でシャンパンを飲みながら踊りを楽しんでいたが、次第にD・アウヴェスのボディタッチが激しくなったという。午前3時20分頃、D・アウヴェスは宿泊者専用の個室に被害者女性を呼び、鍵を閉めて性行為に及ぼうとした。被害者女性が抵抗すると、D・アウヴェスは被害者女性の服を脱がせ、髪を引っ張ったり、顔を平手打ち。最終的には性行為に及んだ。

なお、D・アウヴェスは初動捜査の後に逮捕されており、現在も拘置所にいる。過去2度に渡り保釈金を支払っているが、裁判所はD・アウヴェスが逃亡する恐れがあるとみなしており、3度目の保釈要求も拒否されている。

セビージャで頭角を現したD・アウヴェスは、2008年に移籍したバルセロナでラ・リーガ6回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)3回、FIFAクラブワールドカップ(W杯)3回の優勝を経験するなど、数多くのタイトルを獲得。その後に在籍したユヴェントスやパリ・サンジェルマン(PSG)でもタイトル獲得に貢献し、類まれなキャリアを築いてきたD・アウヴェスだが、現役生活の最終盤で大きな罪を犯してしまったようだ。

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