町営の温泉施設で基準値を超える「レジオネラ菌」検出 「洞窟風呂」が臨時休館

愛媛県上島町が運営する温泉施設「潮湯(しおのゆ)」で、基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されたと発表しました。施設は23日から臨時休館しています。

レジオネラ属菌が検出されたのは、上島町営の温泉施設「潮湯」の浴槽の1つ「洞窟風呂」です。

町によりますと、14日、施設が年に2回実施している水質検査の一環で温泉の水を採取し、民間の検査機関で調査を実施したところ、県の条例で定められた基準値(100ミリリットルあたり10CFU未満)をわずかに上回る100ミリリットルあたり10CFUのレジオネラ属菌が検出されたということです。

レジオネラ属菌は川や湖、温泉などの水中に生息する細菌で、免疫が低下している状態で体内に取り込むと「レジオネラ肺炎」と呼ばれる重症の肺炎を引き起こすおそれがあります。

22日に調査結果が判明したことを受け、施設は23日から全館で臨時休館していますが、25日からは洞窟風呂とは配管が異なる他の浴槽の利用を再開するということです。24日現在、14日の水質検査実施から22日までに入浴した280人から健康被害の報告はないということで、町は浴槽の配管の清掃を行うとともに、菌が検出された原因の調査を進める方針です。

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