「かなり悪いスタートだった」 石川遼は強風下で「70」も大会初の予選落ち

初日の「75」が悔やまれる(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇カシオワールドオープン 2日目(24日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)◇晴れ(観衆1926人)

「きのうがかなり悪いスタートだった」と初日の出遅れが悔やまれる。100位から出た石川遼は、5バーディ、3ボギー「70」と強風の中で2つ伸ばしたが、通算1オーバー74位でフィニッシュ。2008年から出場してきた大会で、はじめて週末に進めなかった。

2013年から所属契約を結ぶカシオ計算機の冠大会。初日に続いて多くのギャラリーが見守った2日目は、歓声よりもため息が先だった。

1番から10m超えの下りのバーディパットを残し、3パットでボギー先行。2番(パー3)で長いバーディパットをねじ込み拍手に応えたが、その後はショットでチャンスが作れない展開が続いた。

カットラインに届かないまま後半に入り、18番(パー5)を迎えた時点で通算2オーバー。最終ホールはバーディで締めたが、2打足りずに予選落ちとなった。

「かなり悔しい。このコンディションで2アンダーなら、きのうは当然2アンダー以上で回れていないとおかしい」と初日「75」を悔やんだ。

この日も多くのギャラリーがついて歩いた(撮影/中野義昌)

ホスト大会で見せ場を作れなかったが、ラウンド後には毎年恒例となった電子辞書の贈呈式に登場。シーズン中のバーディ数に応じ、小学生にカシオの電子辞書を贈る「バーディチャレンジ」で、今年は昨年のバーディ数と同じ291台が贈呈された。「やりがいや、モチベーションを上げてくれる。自分にとってプラスばかり」と話した。2018年から始まった試みは総計1154台になった。

次週はシーズン最終戦「日本シリーズJTカップ」に出場する。いつも力をくれる子どもたちのためにも、ひとつでも多くのバーディを上積みしたい。(高知県芸西村/谷口愛純)

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