英国移住の市民は半数しか仕事ない

2021年以降、12万人以上の香港人がBNOビザを通じて英国に移住しており、英国での生活状況が注目を集めている。11月23日付香港各紙によると、地元組織「香港人歓迎委員会」は22日、調査報告書を発表し、調査対象となった65歳未満の英国に移住した香港市民のうち就職できたのはわずか52%で、その多くが自分のスキルや能力に合わない仕事に就いていることが分かった。無職の59%は、英語を話す能力が仕事を見つける際の主な障害であると考えている。しかし、回答者の99%は香港に戻るつもりはないと答えた。

「香港人歓迎委員会」の調査報告書「香港から英国へ: 英国での香港人の新生活」と題された調査報告書は、英国に移住した2000人以上の香港市民に無作為にインタビュー。彼らはいずれも英国政府が2021年に開始した英国国民(海外)ビザ(BNOビザ)ルートで英国に移住した。報告書は、英国への香港移民に関するこれまでで最大かつ最も権威のある調査報告書と言われている。「香港歓迎委員会」はBNOビザ香港市民を歓迎する英国政府の資金提供を受けた任意団体で、香港の新しい移民が英国に溶け込めるよう支援することを目的としている。

この研究では、過去2年間にBNOビザを通じて英国に来た香港市民は一般の英国人よりもはるかに高い教育レベルを持っているが、雇用されているのは約半数のみで、35%がフルタイムで働いており、9%がパートタイムで働いていることが判明。自営業者は6% で、英国の現地雇用率 76% よりも低く、多くの人が自分のスキルや資格と一致しない仕事に就いている。調査によると、香港市民の59%が学士(36%)または研究生(23%)の学位を取得しているのに対し、英国の人口全体ではこの割合は34%に過ぎない。しかし、65歳未満の香港市民のうち就職したいるのはわずか52%で、雇用されている香港市民の 47% は、仕事が自分のスキルや経験にまったく関係ない、あるいはほんの少ししか合っていないと回答した。

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