【DDT】小橋建太大会実行委員長が「D王」をぶった斬る!「今の充実度から上野勇希君の連覇を予想します」

DDTプロレスがシングル最強を決めるリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2023」を開催する。同リーグ戦にはA、B各ブロックから6選手ずつ参加。11・26後楽園、12・2新宿、12・3新宿、12・9大阪、12・16福岡、12・17八代、12・24後楽園で公式戦を行い、各ブロック1位の選手2名により、2024年1月3日の後楽園で優勝決定戦を実施する。そこで2021年から3年連続で大会実行委員長を務めることになった“鉄人”小橋建太氏に優勝の行方を占ってもらった。

――まずはAブロックですが、前年覇者の上野勇希選手にはどういう印象をもたれていますか?

「上野君は一番今乗ってるし、KO-D無差別級チャンピオンでD王を獲ったのは竹下(幸之介)君だけ。それに2連覇かかってるのは初めてなんで。そういうシチュエーションに燃えてるんじゃないかな。直前会見で記念撮影したとき横にいて、表情も引き締まっていたし、いいもの見せてくれるんじゃないかと思います」

――この1年の成長は目を見張るものがありますか?

「そうですね。会見のときに上野君と話したけど、2年前に秋山準が上野君に初戦で負けたことがあった。あのとき準が『上野は天才肌ですよ』って言って。そのときはまだ無邪気で子供の顔だった。今回顔見たとき、大人になってました。チャンピオンとしての責任感とかがあるんだと思います。チャンピオンとしての顔になってたなと思いました」

――小橋さんが期待を寄せる遠藤哲哉選手は?

「前から言ってるんだけど、遠藤君は怒りが試合に出てないのかなと。もっと怒りを出してという意味で技を伝授して。その技も26日に開幕のなかで、自分のものにならなかったら使うなって言ったんですけど。ローリングチョップを伝授しました。短期間の間にどれだけ練習して自分のものにするかは分からないですけど」

――ここ最近はケガが多かったですかね…

「ケガをすると、気持ちも落ちるでしょうし、でもそこから這い上がっていかないと。団体背負わないといけないと思うので。落ちたところから上がっていく強い精神がないといけない」

――元KO-D無差別級王者の樋口和貞選手は?

「樋口君は無差別のチャンピオンにもなりましたけど、もう一歩、大事なとこで勝ち切れない。勝ちにこだわれば、優勝の可能性はあります。体はこのなかで一番デカいし、気持ちだって負けてないわけだし…。勝負にこだわってくれれば。そういう樋口君を期待してます」

――佐々木大輔選手はテクニックや老獪さがポイントですか?

「そうですね。会見でも上野君とやり取りしてましたけど、それもテクニックの一つ。最近老獪さも磨きがかかってきましたからね。最近は目立った勲章はなかったかもしれないけど、ないからこそ不気味です」

――昨年、年齢制限で出場できなかったHARASHIMA選手は?

「優勝の可能性はあります。大丈夫だと思いますけど、(年齢的な)体力面で問題なければ。佐々木君の老獪さとかとは違うタイプ。リーグ戦のなかで、どこまで体力を温存できるか。ベテランの味を見せてほしいという思いはあります。若い者には負けないというところを見せてほしい」

――フェロモン、セクシーを抜いた飯野雄貴選手は、どういうスタイルで出てくるか? 元々のポテンシャルを考えると十分リーグ戦も戦えますか?

「火野(裕士)選手とやったKO-Dタイトルマッチ(5・3横浜武道館)、どんな試合か楽しみにしてたんですけど、セクシーのほうになって、ガッカリしたんですけど。今回注目選手として、飯野君の名を挙げます。今度こそは期待に応えてくれるんじゃないかと思いを込めて」

――Aブロックのダークホースになりそうですか?

「何か爪痕を残すだろうと期待してます。Aブロックで勝ち上がる、優勝戦線に残る実力は持ってると思う」

――Aブロックでは誰が1位突破すると予想されますか?

「今の勢いでは上野君。次は遠藤君、樋口君が並んでるくらい。接戦になったとき、誰かを蹴落とすのが飯野君かもしれない。もしかして彼が出てくるかもしれない。それだけ彼の持ってるポテンシャルはある。Aブロックは誰が来てもおかしくない。予想は難しいですけど、今の勢い、ここ1年の活躍を見たら上野君かな…」

――続いて、Bブロック。まずクリス・ブルックス選手。KO-D無差別級王座を獲られたばかりですがいかがですか?

「彼がベルト獲ったところを見ましたし、試合も見てます。この間負けてしまいましたけど、あれだけ背があって、チャンピオンに1回なったのが自信になって出てくるんじゃないか。チャンピオンになった自信はとてつもなく大きいんです」

――DDT UNIVERSAL王座を獲ったMAO選手は?

「MAO君は何をしてくるか分からない。なおかつ運動能力があって。軽いからヘビー級に対しては苦しいかもしれないけど、それに負けない動き、早さがあるんで。UNIVERSALのチャンピオンになって、自信もつけてきてるだろうし、遠藤君に勝ったマット・カルドナに勝ってるんで、自信つけたと思う。MAO君は面白いと思います」

――前年準優勝の納谷幸男選手はどうですか?

「納谷君は去年D王で伸びて、意外とスタミナがある。優勝決定戦で上野君と対戦して、上野君があれだけ動いたらどうかなと思ったら、動きについていってましたから。スタミナがあって、どんな動きにもついてくる。納谷君は押してます」

――全日本プロレスから参戦の斉藤レイ選手は?

「タッグ屋としてはすごい成長してますけど、シングルプレイヤーでどこまでできるか未知数。シングルプレイヤーとしてのほうが彼に合ってるかもしれないし、そうした場合、どんどん伸びていく可能性あります。リーグ戦のなかで。彼がシングルプレイヤーとして、どれだけのものを見せるかによって、Bブロックは変わってくる」

――他団体から単独でリーグ戦に出るとなると、メンタルが強くないといけないですか?

「そうですね。ただ、気持ち的には大丈夫だと思いますね。ふてぶてしさとか見てると。小さなことに悩むというより、どんどん進んでいきそうな気はします。楽しみです。デカい選手とプロレスの醍醐味を見せるという点で」

――KANON選手はどうでしょうか?

「前から見てて、全選手のなかで、優勝候補という点ではなく一番注目してる選手です」

――それはどういった点でですか?

「彼は試合で説得力を持って試合ができる選手。いろんなスタイルやったりしてますけど。ベビーとかヒールとか関係なく、リーグ戦では一選手としてリングに上がってほしい。試合内容にこだわってほしい。そのなかで勝ち点が伸びればいい。計算するんじゃなくて、1試合1試合全力でぶつかってほしい」

――DDT EXTREME王者の平田一喜選手は?

「知ってはいます。準が前、『平田が面白いんです』って言ってたんです。斉藤レイ君に、『あー怖い』とかやってましたけど、ああいうことをやるのはしっかり自分をもってるからだと思います」

――誰かの足を引っ張るような可能性は?

「やるでしょう。気持ちは強いもの持ってるんで、ただでは終わらないでしょう」

――Bブロックは誰が上がって来そうですか?

「納谷君かMAO君とにらんでます。うーん。どっちと言われると難しいですね…」

――優勝予想をしてもらうとなると誰になりそうですか?

「今の充実度から言えば上野君。KO-D無差別級チャンピオンで2連覇。新しい波を起こしたら面白いのかな。誰が優勝しても新しい波は来るんで。それはそれで面白い。Bブロックで納谷君が出てきたら、去年と決勝が同じ組み合わせになりますね」

――上野選手はウエイトは大きくないですが、対ヘビーでレベルアップしましたか?

「2年前、最初に実行委員長で来たとき、準が“丸藤型”ですよって。そういった意味では、対ヘビーを含め、いろんなことに対応する能力があると思います。スタミナもありますね」

――全体のリーグ戦を通して、こういう戦いになってほしいというのはありますか?

「しっかり戦いを見せてほしい。実行委員長として、しっかりリングのなかで戦って、ファンのみんなが声援を送るような熱い試合をやってほしい。そういう大会になってほしいですね」

ーー「G1」「N-1」「チャンピオン・カーニバル」などに負けないような戦いを期待されますか?

「そうですね。実行委員長をやらせてもらって3回目。そういった大会になってきてると思うんで。ここでもう一ランク、アップしてほしいですね」

『D王 GRAND PRIX 2023』出場者
Aブロック
上野勇希
遠藤哲哉
樋口和貞
佐々木大輔
HARASHIMA
飯野雄貴

Bブロック
クリス・ブルックス
MAO
納谷幸男
KANON
平田一喜
斉藤レイ(全日本プロレス)

11月26日後楽園、12月2日新宿、12月3日新宿、12月9日大阪、12月16日福岡、12月17日八代、12月24日後楽園で公式戦を行い、各ブロック1位の選手2名により、来年1月3日の後楽園で優勝決定戦を実施する。

【大会名】D王 GRAND PRIX 2023 開幕戦
【日時】2023年11月26日(日) 開場10:30 開始11:30
【会場】東京・後楽園ホール

▼ダークマッチ 15分一本勝負
夢虹&高鹿佑也 vs 須見和馬&瑠希也
※ダークマッチは11:15頃開始予定。

▼オープニングマッチ スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
遠藤哲哉&秋山準&岡田佑介 vs 佐々木大輔&デムース&MJポー

▼第二試合 30分一本勝負
男色ディーノ&大石真翔&小嶋斗偉 vs 高梨将弘&アントーニオ本多&正田壮史

▼第三試合 Bブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
MAO vs 斉藤レイ

▼第四試合 Bブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
KANON vs 平田一喜

▼第五試合 Aブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
HARASHIMA vs 飯野雄貴

▼セミファイナル Bブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
クリス・ブルックス vs 納谷幸男

▼メインイベント Aブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
上野勇希 vs 樋口和貞

◆大会詳細

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

⇒次ページ【動画】『新幹線プロレス』で車掌を務めた小橋建太さんが鈴木みのるへチョップを見舞う

【動画】『新幹線プロレス』で車掌を務めた小橋建太さんが鈴木みのるへチョップを見舞う

前のページに戻る

© 株式会社リアルクロス