11月21日スタートの「あいちウィーク」。27日までの期間中の1日を、愛知県内の公立の小中学校が休みになる「県民の日学校ホリデー」も実施。24日は、およそ9割の公立の小中学校が休みになりました。
（荒川栞記者）
「平日にも関わらず、多くの家族連れが入園しています」
愛知県美浜町の南知多ビーチランド。24日は、いつもの平日より多くの家族連れが訪れていました。その背景には。
（愛知県 大村秀章知事が出演するＣＭ）
「11月27日は『あいち県民の日』！」
愛知県政150周年を記念して、ことし初めて迎える「あいち県民の日」。11月27日は、151年前にいまの愛知県が誕生した日です。
県は27日までの1週間を「あいちウィーク」とし、県内の公立小中学校が期間中の1日を休みに指定する、「県民の日学校ホリデー」も初めてもうけることに。24日は県内のおよそ9割の公立小中学校が休みです。
公立小学校の児童は…平日名鉄全線1日乗り放題券が100円に！
愛知県大府市から南知多ビーチランドを訪れていた安藤さん一家。2人の子どもの休みにあわせて、お父さんは有給休暇を取得。
（子ども）
「平日にみんなで遊びに来られることがあまりないので、とても楽しかったです」
（父親）
「平日は普段は子どもとなかなか会えないので、いい日になった」
この「あいちウィーク」の期間中、県内の公立小学校の児童は、平日限定で名鉄全線が1日乗り放題に。通常1600円の料金がなんと100円です。さらに、切符を持つ小学生は1人1枚につき、犬山市の日本モンキーパークや明治村などの入園料が無料になる特典付きです。実は、南知多ビーチランドも…
（入園者）
「正直遠かった。電車だと時間がかかった」
Ｑ価格的には？
「だいぶお得だと思う」
入園無料の特典付きだったのです。
（南知多ビーチランド広報担当 三好菜月さん)
「体感だが（普段の平日に比べて）3倍ぐらいは来ていただいている。こういう日があると、分散的にたくさんの方に来ていただけるので。園としても活気が出てきていい」
大勢の来園者が訪れた東山動植物園…人出は通常の土日と同じくらい
一方、名古屋市千種区の東山動植物園は。
（徳田早穂記者）
「開園10分前ですが、すでに多くのお客さんが門の前で待っています」
24日朝は、開園前から長蛇の列ができていました。
（来園した子どもたち）
Ｑきょう学校は？
「ないない！休み―！」
Ｑ学校が休みでうれしいですか？
「いえーい！」
「学校も楽しいけれど、動物園に来られてとてもうれしいです」
休みが増えて喜ぶ子どもたち。保護者の皆さんにもうかがうと…
（保護者）
「一緒にお休みをあわせて取りました」
「有給を。下の子が特に動物園に行きたいと言っていたので。それもあって、休みを活用させてもらいました」
東山動植物園では「学校お休みスペシャル」と題して、公式キャラクター「ズーボ」と触れ合うことができるイベントを開催。「ズーボ」と写真を撮った人には園内人気の「動物」たちのポストカードもプレゼントされました。
（名古屋市 東山総合公園管理課 小川夏季さん）
「お子さんが学校が休みなので、楽しんでいただけるよう、そんなイベントを企画させていただいた。多くのお子さんに来ていただけると大変ありがたい」
24日午後1時時点で入園者数は約1万2000人。園側は通常の土日の人の出足と同じくらいではないかと話していました。
高性能救助車「ウニモグ」披露…子どもたちは「楽しかった！」と笑顔
名古屋市瑞穂区のホームセンターでは、警察車両に目を輝かせる子どもたちの姿が。24日は白バイやパトカーに加えて、愛知県内に2台しかない、災害現場で救助などを行う、高性能救助車「ウニモグ」も披露され、子どもたちは運転席に乗り込み楽しんでいました。
（参加した子ども）
「すごく迫力ある車がいっぱいあって楽しかった」
これは愛知県警が休みの機会に、侵入盗などへの防犯意識を家族みんなで高めてもらいたいと行ったものです。
（瑞穂警察署 生活安全課 落合邦和課長）
「住宅を対象とした侵入盗が増えているので、家族みんなで防犯について考えてもらえたら」
例年、年末にかけて侵入盗などの犯罪が増えることから警察は注意を呼びかけています。
なぜか三重県でもサービス…入場料が“愛知県民なら半額”に！？
こちらは三重県伊勢市のテーマパーク、伊勢忍者キングダム。なんと愛知の「県民の日学校ホリデー」を受け、24日こんなサービスが。
（伊勢忍者キングダム担当者）
「『あいちウィーク』に合わせてほぼ半額」
貸し衣装のサービスや手裏剣体験などが、セットになった入場券が愛知県民限定で割引に。通常大人4900円が2300円、子ども3000円が1300円になるなど、いつもの半額以下の入場料で楽しめます。
（愛知県民の利用者）
「5人で来た。約半額なので、１日遊んで帰ろうかなという感じ」
「県民割を使わせていただいた。ニーン！」
午前9時のオープンから割引を目当てに訪れた人たちも。
（伊勢忍者キングダム担当者）
「近隣の皆さんにたくさんのお客さんに来ていただいて、来年も前向きに考えたい」
この愛知県民限定の優待サービスは11月27日まで行われ、こちらでは来年以降も「県民の日学校ホリデー」にあわせたサービスを続けたいと話しています。
