「ここは私の家だよ」小学校に現れたのは高齢女性 FC東京・森重選手も輩出した名門・少年サッカーチームの " 連係プレー " 広島

日本代表の選手も輩出した広島市にある少年サッカークラブが、行方不明になっていた高齢者を保護したとして、警察から感謝状が贈られました。

感謝状が贈呈されたのは、広島市安佐北区のサッカークラブ「広島高陽フットボールクラブ」です。

広島高陽フットボールクラブは、FC東京の森重真人選手など、プロのサッカー選手も輩出している名門チームです。

今月1日、コーチの新開裕起さんが練習場所の小学校でサッカーを教えていた時でした。校内を歩く高齢の女性を見かけました。

広島高陽フットボールクラブ 新開裕起さん
Q.女性はどちらに?
ーー児童館の近くにいて、周りをグルグルと回っていました。遠くから見ていておかしいなと思いました。

Q.その後は?
ーー女性に近づき「どうされましたか?」と声をかけたところ、「ここが私の家だよ」と言っていました。

新開さんは、迎えに来ていた保護者とも連携して警察に通報するなどしたため、無事に女性を助けることができました。

広島高陽フットボールクラブ 新開裕起さん
ーー自分が電話をしている間は、保護者の方が女性の方とお話をしてくださって、 名前を聞いたり日常的な会話をしたりして落ち着かせてくださっていました。

Q.女性はけがもなく無事だったという結果を受けてどう思うか?
ーーその方が助かったので、本当に声をかけてよかったっていうのが1番。 声をかけるのをちょっとためらったが、保護者の方や他の指導者とも相談して、声をかけた方がいいという話になりました。

ーー子どもたちがいる中だったので、大人としてこういう行動した方がいいんだよっていうのは伝えられるかなと思いました。このようなことがあったときには、積極的に声をかけていくっていうことは、これから先もやっていけるかなと思います。

安佐北警察署の竹重幸司 署長は「知らない方に声をかけるというのは、難しいご時世だと思いますので、本当に感謝しています」と話しました。

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