ハマス、第1弾の人質24人解放 イスラエルも39人釈放

24日、パレスチナ自治区ガザで、イスラム組織ハマスから赤十字国際委員会に引き渡される人質(ハマス軍事部門提供・ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル首相府は24日、イスラム組織ハマスに拘束されていた人質のうち、イスラエル人13人、外国人11人の計24人が解放されたと発表した。25日にも第2弾として十数人が解放される見通し。一方、イスラエルとハマスの合意を仲介したカタールの外務省は24日、イスラエルが拘束していたパレスチナ人の子どもや女性計39人が釈放されたと発表した。

 イスラエルのネタニヤフ首相は「われわれは人質全員を取り戻すことを約束する」との声明を発表した。バイデン米大統領は、双方が合意したガザでの4日間の戦闘休止について、延長の可能性は十分あると言及した。

 24人は、パレスチナ自治区ガザからエジプトを経由し、イスラエルに戻った。解放されたイスラエル人は2~85歳の子どもと女性。地元メディアによると、24人はいずれも中部テルアビブやその郊外の病院に搬送され、約50日ぶりに家族との再会を果たした。地元メディアは、うち8人が搬送された病院の院長が「いずれも身体的な問題はない」と語ったと伝えた。

24日、イスラエル中部テルアビブ郊外の病院に着陸したイスラエル人の人質が乗ったヘリコプター(共同)
パレスチナ自治区ガザ南部とエジプトの境界にあるラファ検問所に到着した、人質を乗せているとみられる車列の一部=24日(ロイター=共同)
パレスチナ自治区ガザ中央部の道路をイスラエル軍の戦車が封鎖する中、北部に向かう人々=24日(AP=共同)

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