広島国際映画祭会場に「すずさん」ポスター 水口マネージャーさんが展示 「松原秀典展」の魅力広くPR

サイン入りの「松原展」ポスターなどを並べた「水口マネージャー」さん=広島市のNTTクレドホール

 高岡市立博物館で開かれている「松原秀典展」(富山新聞社主催)のポスターが23日、広島市で開幕した広島国際映画祭の会場に登場した。高岡市出身のアニメーター松原さんが作画監督・キャラクターデザインを務めた劇場アニメ「この世界の片隅に」の公式ファンアート集の著者である「水口マネージャー」さんの尽力で実現した。

 「この世界の片隅に」は戦時中の広島市や広島県呉市が舞台。松原展のポスターのイラストは、同アニメの主人公「すずさん」が戦後、家族で高岡大仏を見物に訪れた様子を、松原さんが特別に描き下ろした。

 映画祭会場のNTTクレドホールに、松原さんのサインが入ったポスターや富山新聞のラッピング紙面が飾られ、松原展のチラシも置かれた。

 同ホールでは23日、「この世界の片隅に」の監督である片渕須直さんのトークショーが開かれた。来場したファン約80人は松原展のチラシを手に取ったり、ポスターの写真を撮ったりして関心を寄せた。

 水口さんは松原展のサイン会で松原さんからポスターなどにサインをもらい、広島フィルム・コミッションや映画祭事務局の協力を得て、松原展のPRコーナーを映画祭会場に設けた。

 水口さんによると、訪れたファンから「時間を作って高岡に松原展を見に行きたい」「広島でも展示が見たい」との声が聞かれた。水口さんは「松原さんの展示を通じ、高岡と広島との交流が広がることに期待している」と話した。映画祭は26日まで。

  ●ラジオたかおかで紹介 あみたん娘・陽向さんと林さん

 高岡市観光大使「あみたん娘」公式コスプレイヤーの陽向(ひなた)あおいさんと、あみたん娘発起人の林正人さんは24日、ラジオたかおか(76.2メガヘルツ)の生放送番組「高岡まるごと情報テラス」に出演し、「松原秀典展」へ来場を呼び掛けた。

 あみたん娘は、アニメーターの松原さんが高岡工芸高の同級生である林さんの依頼を受け、高岡大仏を題材にデザインした。

 林さんは松原展について、手書きの設定資料や原画を間近で見ることができ、展示替えも予定していると説明。「エヴァンゲリオン」シリーズの来場者限定カードは貴重なグッズとして人気だと紹介した。陽向さんは「あみたん娘を幅広い人に知ってもらい、高岡をPRする機会を増やしたい」と話した。

 26日午後2時半から、富山新聞高岡会館であみたん娘の声優である山本希望さんとエリザベス・マリーさんのトークショーが行われることも紹介した。トークショーは定員150人で松原展の観覧者限定。同展受付で整理券を配布する。

 「松原秀典展」は高岡市立博物館で来年1月8日まで開かれており、月曜(祝日除く)と年末年始は休館。一般千円、中高生500円、小学生以下無料。

松原展をアピールする陽向さん(左)と林さん=ラジオたかおか

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