女子児童にセクハラ 県教委、20代男性教諭を懲戒免職

 富山県教育委員会は24日、女子小学生に対し服の上から体を触るなどのセクハラ行為を繰り返したとして、県内の公立小学校の20代男性教諭を懲戒免職処分とした。

 県教委によると、男性は「児童が自分に好意を持っていると思い親近感がわき触れてしまった。性的な目的ではなかった」との趣旨の説明をしているという。

 男性は昨年10月以降に複数回、校内で児童の体を触る、みだらな言葉を投げ掛けるなどの行為をした。今年度1学期に児童の保護者が学校に相談して発覚。男性は行為を認め、その後は出勤していない。児童は登校しているという。

 県教委は管理監督責任として校長も戒告処分とした。わいせつ、セクハラ行為での懲戒処分は2013年度以降で6件目。

 板倉由美子教職員課長らが県庁で処分について説明し、謝罪した。荻布佳子教育長は「児童生徒や保護者をはじめ県民の信頼を損なったことは誠に残念で、深くおわびする」とのコメントを出した。県教委は被害児童のプライバシー保護や保護者の意向を理由に校名や市町村、教諭の氏名などを明らかにしていない。

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