「庄川ゆずショコラ」開発 香り豊かな果汁、チョコの風味融合 砺波・シャトレ、幅広い世代に

庄川ゆずを使った「ゆずショコラ」=砺波市新富町

 となみブランドの特産庄川ゆずを使った「ゆずショコラ」を、砺波市の洋菓子・喫茶店「シャトレ」が開発した。25日に発売する。取れたての香り豊かな庄川ゆずのフレッシュな果汁と濃厚なチョコレートが絶妙に溶け合ったムースのケーキで、白いユズの花を表現した。軽い口当たりで幅広い年代で楽しめる砺波産スイーツとして庄川ゆずの魅力を伝える。

 ゆずショコラは、アーモンドの入ったスポンジの生地に、庄川ゆずの果汁のムースと、ミルクチョコレートのムースを重ね合わせ、表面をココアや生クリームなどで包み込んでいる。

 ユズが白い愛らしい花を咲かせることを知ってもらおうと、チョコレートで白色の花びらと、食紅で黄色に着色しためしべを表現したユズの花を上部にあしらった。1個550円(税別)。

 となみブランドを使ったオリジナルスイーツの開発に力を入れる市観光協会の打診を受け、シャトレの中道泰舗シェフ(47)が約1カ月間、試行錯誤を重ねて考案した。柑橘(かんきつ)系の香りが強い庄川ゆずの配合割合に注意を払い、濃厚なチョコレートの風味とマッチするように工夫した。同協会関係者らに試食してもらい、改良を加えた。クリスマス仕様のクリスマスケーキも用意した。

 中道シェフは「旬の庄川ゆずを使ったケーキを食べ、白いユズの花も知ってほしい」と話した。

  ●ガチャで生ゆず 当たりでドリンク 砺波・道の駅庄川

 特産の庄川ゆずを販売するカプセル販売機「ゆずガチャ」が24日、砺波市の道の駅庄川に設置された。当たりが出ると、ユズの加工品がもらえるユニークさに興味を示した買い物客らがレバーを回した。

 ゆずガチャは、庄川ゆずの魅力を楽しんで知ってもらおうと、収穫が終了するまで設置される。100円で生ゆず1個が出てくる。カプセル容器に入った当たりユズが出ると、濃厚ゆずドリンク「金屋美人」がもらえる。

 2020年11月に初めて設置して人気を集めたが、不作だった昨年は量がそろわず、2年ぶりの企画となった。道の駅庄川の東亮輔駅長は「お子さんから大人まで幅広く楽しみながら庄川ゆずの魅力に触れてほしい」と話した。

「ゆずガチャ」を楽しむ買い物客=砺波市の道の駅庄川

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