いしかわ愛広がる 県人祭in大阪

石川ゆかりの人が交流を深めた「いしかわ県人祭in大阪」=大阪市内のホテル

  ●最多580人結束誓う 

  ●ふるさとの魅力伝え

 関西在住の石川県出身者や県ゆかりの人が一堂に集う「第3回いしかわ県人祭in大阪」は24日、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪で開かれた。回を重ねるごとに交流の輪は広がり、これまでで最多の約580人が「いしかわ愛」の絆を確認。来年3月16日の北陸新幹線石川県内全線開業を喜び、その先の大阪延伸に向けた応援団として結束することを誓った。

 県無形民俗文化財「御陣乗太鼓」の保存会による勇壮な和太鼓演奏がオープニングを飾った。砂塚隆広北國新聞社社長が開会宣言で、大阪での県人の集いとしては石川がダントツの規模であるとし、「北陸新幹線が少しでも早く全線開業するよう、大阪の皆さんとふるさと石川の熱い心を一つにしたい」と述べた。

 実行委員長の東孝司関西石川県人会連合会長は「新幹線の大阪延伸を心一つにして機会があるごとに要請していきたい」と強調。参加者で埋まった会場を見渡し、「今後もこの熱を持って石川県を全面的にバックアップしていきたい」と力を込めた。

 馳浩知事は敦賀開業に伴い、大阪と石川を結ぶ特急サンダーバードがなくなることに触れ、「能登の皆さんにとってつらいところ。乗り継ぎ割引や企画切符など、JRには関西から能登へ向かう工夫をお願いしていきたい」と述べた。

 県内の市町長、関西で活躍する各界各層が参加し、協賛企業のトップらも出席。国会審議のため出席がかなわなかった日本維新の会の馬場伸幸代表が「今後も交流をますます深めてほしい」とメッセージを寄せた。村山卓金沢市長の発声で乾杯した。

 県人祭は関西石川県人会連合会や県、北國新聞社などが世話役になり、2019年11月に初めて開かれた。20年、21年はコロナ禍で開催を見合わせ、昨年3年ぶりに開かれた。

© 株式会社北國新聞社