リサイクル作文コンクール、最優秀賞は戸田・鳴海さん「『行ってらっしゃい』と『おかえり』の輪」高評価 さいたまの工場「リサイクル・プラザJB」見学の小学生らが大勢応募 優秀賞、特別賞、入賞は

受賞した小学生(最前列)と保護者ら=さいたま市中央区のホテルブリランテ武蔵野

 埼玉県さいたま市北区にある缶・ビン・ペットボトルのリサイクル工場「リサイクル・プラザJB」を見学した小学生が施設の感想や環境の取り組みをつづる第13回「ぼくとわたしのリサイクル」作文コンクールの表彰式が、さいたま市中央区のホテルで行われた。

 今年はリアル見学が復活し、オンラインも含めて夏休み期間中に370人が参加。59人が応募し審査の結果、9人が入賞した。

 最優秀賞は、鳴海啓一郎さん(戸田市)の「『行ってらっしゃい』と『おかえり』の輪」が選ばれた。鳴海さんは、自動販売機横の回収ボックスに入れたペットボトルをリサイクルのスタートと見立て、新しいペットボトルに生まれ変わって戻ってくる水平リサイクルの優しい輪を広げたいとするメッセージ性と文章構成が高く評価された。

 主催のサントリービバレッジソリューションの及川剛社長は「今後も工場見学を充実させて環境教育を推進したい」とあいさつ。サントリーホールディングスの北村暢康サステナビリティ推進部長は「作文の思いを弊社グループの経営に生かしたい。使用するペットボトルはリサイクル素材の比率を高め、2030年までに原材料の石油を使わない目標を掲げている」と話した。

 式典では、こどもエコクラブ全国事務局と埼玉新聞社による審査講評や受賞者朗読も行われた。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

最優秀賞・鳴海啓一郎(戸田・戸田東小4年) ▽優秀賞・小谷博人(静岡県浜松・葵西小5年)遠嶽美桜(朝霞・第八小4年) ▽審査員特別賞・石田望桜(さいたま・原山小4年) ▽入賞・野田かんな(さいたま・桜木小4年)早川輝(同・宮原小4年)青栁陽(川越・南古谷小4年)大野葵依(同・寺尾小4年)野本紗帆(羽生・岩瀬小4年)

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