イ・ジョンフは12月上旬にポスティング公示へ 20チームが興味か

韓国メディアの報道によると、韓国プロ野球のキウム・ヒーローズは12月上旬に李政厚(イ・ジョンフ)を正式にポスティング公示するために準備を進めているようだ。韓国プロ野球からポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す選手の交渉期間は、45日間ではなく30日間であることが報じられている。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、イ・ジョンフに対して「20チームが興味を示している」とリポート。ジャイアンツやヤンキースを中心に激しい争奪戦が予想されている。

イ・ジョンフについては、山本由伸と同様に25歳という若さが大きな魅力となる。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「日本や韓国から移籍してくる選手の多くは20代後半から30代前半だが、山本とイ・ジョンフはまだピークを迎えていない可能性もある」と指摘。同サイトはイ・ジョンフの契約規模を5年5000万ドルと予想しているが、ジャイアンツ、ヤンキース、パドレスなど多くのチームによる争奪戦となった場合、予想額を大きく超える大型契約になる可能性もある。

今季のイ・ジョンフは足首の故障もあって86試合の出場にとどまったが、そのなかで打率.318、6本塁打、45打点、6盗塁、OPS.861を記録。三振(23)の2倍以上の四球(49)を選んでいる点が光る。プロ1年目の2017年にいきなり打率.324をマークして新人王に輝くと、その後も着実に数字を伸ばし、2021年にはキャリアハイの打率.360で初の首位打者に。2022年は打率.349、23本塁打、113打点、5盗塁、OPS.996の大活躍で首位打者と打点王に輝き、MVPも受賞した。

「MLBトレード・ルーマーズ」は日本プロ野球と韓国プロ野球のレベルの差に言及し、「イ・ジョンフより山本のほうが高額な契約を得るだろう。イ・ジョンフがメジャーの投手にどれくらい適応できるかを疑問視するスカウトもいる」と指摘。「吉田正尚と比較する者もいるが、守備力に関してはイ・ジョンフのほうが上だ」と付け加えた。韓国球界を代表するスター選手として活躍を続けてきたイ・ジョンフは、いったいどんな評価を受けることになるのだろうか。

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