「銀河のしずく」全国区へ 全農岩手県本部、ひとめぼれと2本柱に

県産米の今後の販売計画について意見を交わす関係者

 全農岩手県本部(高橋司本部長)は24日、県オリジナル水稲品種「銀河のしずく」の販売数量を2026年に現行の2.8倍となる年5万トンに引き上げる目標を示した。県産で最も多いひとめぼれと同水準とし、2本柱で全国的な知名度向上を目指す。両品種で県産米全体(11万トン)の大半を占める方向となる。

 22年産米の販売実績は、ひとめぼれが6万495トンと全体の約7割を占める。次いであきたこまち1万1085トン、銀河のしずく8520トンなど。23年産計画(24日現在)は、ひとめぼれ7万1千トン、銀河1万8千トン、こまち1万1千トンの見込み。

 今後は相対取引価格の高い銀河の作付けを段階的に増やし、こまちは5千トンに減らす方向。ひとめぼれの一部も切り替えを進める。24年産の作付けが終わった段階で、需要動向や種子の供給量を踏まえ、必要に応じて見直しを図る。県最高級のオリジナル品種「金色(こんじき)の風」は千トンを維持する。

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