清水が最後まで山形に得点許さず昇格プレーオフ決勝進出!守護神権田に代わり先発の大久保が好セーブ連発【J1昇格PO】

2023J1昇格プレーオフ準決勝、清水エスパルスvsモンテディオ山形が25日にIAIスタジアム日本平で行われ、ゴールレスドローに終わったことで清水が決勝進出を決めた。

明治安田生命J2リーグ最終節の水戸ホーリーホック戦を痛恨のドローで終え、土壇場で4位に転落した清水。目標としていた自動昇格を逃したチームは、その試合から守護神の権田、カルリーニョスに代わって大久保、岸本がスタメンに入った。

一方、こちらは破竹のJ2リーグ5連勝によって、最後の最後で5位にまで浮上した山形。リーグ戦最終節のヴァンフォーレ甲府戦から1枚のみ変更しており、川井に代わって山田が先発起用されている。

立ち上がり、先にチャンスを作ったのは好調山形。3分にボックス手前から南が強烈なボレーシュートを放ったが、GK大久保が冷静に対処。6分には左サイドのクロスからイサカ・ゼインがヘディングを放ち、そのこぼれ球に反応した山田がシュートを狙ったが、どちらもGK大久保が好セーブで阻止した。

なかなかペースが掴めない清水だったが、12分には乾がピッチ中央から独力でボールを持ち運び強烈なミドルシュート。GK後藤雅明に防がれたが、流れを変えるようなプレーにホームスタジアムからは大歓声が送られる。

19分にはロングボールに抜け出した後藤優介のシュートをGK大久保がセーブ。こぼれ球にチアゴ・アウベスが頭で合わせたが、枠内を捉えられなかった。対する清水も岸本のクロスにボックス内へ進入した中山が反応して決定機を作るなど、お互いチャンスを作る時間帯が続く。

32分には左サイドからのクロスに対してボックス内でフリーとなった乾がボレーシュートを放ったが、枠の外へ。前半終盤には清水が完全に主導権を握る展開になったが、ゴールは生まれずハーフタイムとなった。

後半、プレーオフ進出のため勝利が必須な山形は48分、ボックス内のこぼれ球に反応した藤本がシュートを狙うが、またもGK大久保が好セーブ。その後は徐々に清水がペースを掴むと、チアゴ・サンタナのポストプレーを活かした展開からチャンスをうかがう時間が続く。

何としても点が欲しい山形は、64分にデラトーレを投入。それでも清水の攻勢は変わらず、68分にはカルリーニョスがピッチ中央を駆け上がりシュートを放ったが、これはポスト直撃となった。

残り15分を切り、前がかりになる山形に対して清水もカウンターを狙うオープンな展開に。78分にはボックス付近の混戦から最後はチアゴ・サンタナがゴールを狙ったが、惜しくも左に外れた。

山形は疲れの見えた両ウィングを入れ替えて攻めの姿勢を目指すも、90分に訪れた決定機で小西がシュートを枠内に収めきれず。チアゴ・サンタナと乾を下げて堅守速攻の形を明確にした清水を最後まで攻略できず、ゴールレスドローに終わった。

これにより、清水の昇格プレーオフ決勝進出が決定。12月2日に、明日予定されている東京ヴェルディvsジェフユナイテッド千葉の勝者と対戦することになる。

清水エスパルス 0-0 モンテディオ山形

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