柏の残留は最終節に持ち越し…鳥栖が長沼洋一の同点弾でドローに持ち込む【明治安田J1第33節】

25日、明治安田生命J1リーグ第33節の柏レイソルvsサガン鳥栖が三協フロンテア柏スタジアムで行われ、2-2の引き分けに終わった。

最下位・横浜FCと勝ち点2差と残留争いの真っ只中にいる16位・柏。2試合連続ドローとしている中、今節はジエゴ、古賀、高嶺の3人が出場停止となり、三丸や立田、仙頭が先発。シリア戦でゴールを決めた代表帰りの細谷もスタメンに名を連ねた。

対するは、すでに残留を決めている12位・鳥栖。それでも直近3試合未勝利とそろそろ勝ち点「3」がほしいところ。前節の横浜FC戦からはメンバーを4人変更し、トップ下には今シーズン初スタメンの日野が入った。

試合は立ち上がりから動く。4分、鳥栖の岩崎が左サイドで仕掛けると、相手を振り切ってからマイナスへグラウンダーのクロス。必死に足を伸ばした柏DFのクリアがゴールへ向かっていくと、GK松本はこれをキャッチしきれず、ゴール前の富樫がこぼれ球を押し込んだ。

先制した鳥栖はその後も主導権を握る。一方の柏は堅守速攻で同点ゴールを狙う展開が続く。

0-1のまま迎えた前半終盤、柏が狙い通りの形から34分に追いつく。山田雄士が右サイドでパスカットしてショートカウンターを発動すると、ボックス右角付近から上げたクロスに飛び込んだのはマテウス・サヴィオ。ヘディングシュートが決まり、試合を振り出しに戻した。

勢いに乗る柏は38分に逆転。ボックス手前のマテウス・サヴィオに縦パスが入ると、最終ラインの裏へ抜け出した細谷へスルーパス。受けた細谷がこれを左足できっちりと決め、今シーズン14ゴール目を記録した。

柏のリードで迎えた後半、両チームともにゴール前まで迫りながらも守備陣が粘りを見せ、決定機は作らせない。

追いかける鳥栖は62分に日野と岩崎を下げ、西川と横山をピッチに送り出す。するとその5分後、左サイドのスローインから横山がクロスを上げ、ゴール前の長沼がこれに反応。頭でゴール右に決め、試合をイーブンに戻した。

柏は直後に戸嶋、川口を投入。それでも追いついた鳥栖の攻勢が続くが、チャンスを活かすことはできない。

試合は2-2のまま後半アディショナルタイムに突入。小谷松、山本、武藤の投入でペースを取り戻した柏は、右CKから立田のヘディングシュートが際どいコースに飛ぶ場面もあったが、GKパク・イルギュのファインセーブに阻まれる。

最後まで一進一退の攻防が繰り広げられたが、スコアは動かず、ドローで決着。ホーム最終戦を勝利で終えられなかった柏は、J1残留の行方が最終節に持ち越しとなった。

柏レイソル 2-2 サガン鳥栖
【柏】
マテウス・サヴィオ(前34)
細谷真大(前38)
【鳥栖】
富樫敬真(前4)
長沼洋一(後22)

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