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ワールドカップ2次予選で連勝スタートを飾った森保一監督率いる日本代表。
これで2023年の試合はすべて終了。第2期森保ジャパンがスタートした3月シリーズこそウルグアイとコロンビアを相手に1分1敗だったが、6月以降は8連勝となった。
そんな2023年の日本代表活動において、「評価を上げた選手」に続き、「評価を下げた選手」を5名ピックアップした。
シュミット・ダニエル
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30歳でワールドカップ初出場を果たし迎えた2023年は、シュミット・ダニエルにとって思いがけない一年になってしまった。
第2期森保ジャパンの初陣となった3月シリーズでメンバー入りし、国立競技場でのウルグアイ戦に先発フル出場したまでは良かったが、6月は招集されながら出場なし。
9月シリーズも2戦目のトルコ戦、中村航輔の怪我で途中出場の機会を得たものの、実質3番手の評価は変わらなかった。所属のシント=トロイデンでベンチ入りできなくなった結果、10月以降はついに招集外に。
11月のシリア戦では、同じシント=トロイデンで正GKを務める鈴木彩艶が先発。この21歳は紛れもなく今後の代表を背負っていく選手の一人だけに、状況的な厳しさは増していると言わざるをえない。
鎌田大地
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カタールワールドカップでは、権田修一、吉田麻也、長友佑都とともに4試合すべてに先発出場。当時の日本代表は「鎌田大地のチーム」だった。
現在も鎌田にしかできないプレーは相変わらず存在する。下りてボールを引き出すタイミングや相手のプレッシャーをものともせず、涼しい顔でボールを展開する様は流石の一言だ。
ただ、チーム内における鎌田の重要度は落ちている。名波浩コーチのもとチームとしてビルドアップの向上と安定に力を入れており、菅原由勢のようなビルドアップ能力の高いサイドバックも台頭してきた。
鎌田と同ポジションでは久保建英が成長し、一方で鎌田は移籍のゴタゴタもありクラブでのパフォーマンスを落としている。途中出場で持ち味を発揮するタイプではないことも今後に向けた不安材料だ。
相馬勇紀
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11月シリーズで5カ月ぶりに招集され、ワールドカップ2次予選初戦のミャンマー戦に先発した相馬勇紀。彼らしいプレーを見せてくれたが、結果を出すことはできなかった。
縦への突破力やクロス精度、守備での貢献度の高さなど、相馬のストロングは同じポジションの三笘薫や中村敬斗と比べても決して劣らない。
ただ、三笘は縦ではなく斜めにエリア内へ侵入することができ、中村も代表4試合で4ゴールとエリア内での決定力が際立っている。最近の日本代表は右サイドからの崩しが多く、左サイドの選手にはエリア内での仕事の質も求められている。
所属のカーザ・ピアで昨季18試合に出場し2ゴール。今季も10試合で0ゴールの相馬にとって、日本代表はワールドカップ前よりも遠い存在となっていることは否めない。
堂安律
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森保一監督のもと、今年の第2期体制から東京五輪でもつけた日本代表の10番を背負うことになった堂安律。
昨今のパフォーマンスを考えると久保建英がつけることが自然なようにも見えたが、ワールドカップで結果を残し、代表にかける想いが強い堂安もまた10番に相応しい選手だ。
ただ、結果として今年の代表活動ではその番号に見合う活躍はできなかった。以前も書いたように、堂安はプレーヤーとしての総合値は上がっているが、主戦場となる右サイドでは違いを見せられていない。
特に右サイドの奥を取るドリブルやランニングに乏しく、良い意味でも悪い意味でも"チームプレーヤー”となりつつある。厳しいポジション争いの中で、「10番が似合う堂安律」を2024年は見せてほしい。
前田大然
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カタールワールドカップではドイツ戦、スペイン戦、クロアチア戦に先発。この3試合の結果は2勝1分であり、カタールの地で日本代表をけん引した選手の一人だった。
スピードがあるだけでなく連続したスプリントができる耐久性は、世界的に見ても稀有な能力。オフザボールだけで言えばプレミアリーグでも間違いなくプレーできるだろう。
オンザボールも前田個人として成長はしている。しかし、日本代表においてはポジションを争うライバルたちのほうが新しいチームの中でアジャストできる能力の幅を広げているのが現状だ。その結果前田の重要性は下がっている。
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日本代表が最終的にカタールでの戦い方を突き詰める方向に進めば、前田の存在は再びクローズアップされるはず。ただそうならなければ、セルティックではない環境へ移る必要性に迫られるかもしれない。