三笘薫欠場のブライトンがリーグ7戦ぶり白星! 2人の負傷者に主将ダンク退場も競り勝つ【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第13節、ノッティンガム・フォレストvsブライトンが25日にシティ・グラウンド・スタジアムで行われ、アウェイのブライトンが2-3で逆転勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫は負傷欠場となった。

インターナショナルブレーク前に行われた前節、最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に1-1のドローに終わった8位のブライトンは、14位のフォレストを相手にリーグ7戦ぶりの白星を目指した。

ブレイズ戦での愚行退場で3試合停止のダフードに加え、異常な数の負傷者に悩まされるデ・ゼルビ率いるチームだが、この試合ではファーガソンやランプティが戦列に復帰した。

7戦ぶりの白星に向けて良い入りを見せたいブライトンだったが、出ばなを挫かれる。開始3分、フォレストはカウンターから右サイドのギブス=ホワイトが仕掛けて正確なクロスを供給。これをファーにフリーで走り込んだエランガが難なく頭で合わせた。

何とか早いうちに追いつきたいブライトンはすぐさま反撃を開始。いつも通りボールを握りながらギルモアらが積極的に足を振っていく。だが、反撃ムードが漂う中でアクシデントが発生。スプリントした際にハムストリングを痛めたアンス・ファティが自ら交代を要求。21分にジョアン・ペドロのスクランブル投入を余儀なくされる。

新たなアタッカーの離脱に水を差される形となったが、タフなシーガルズはこの直後に追いつく。26分、右サイドのスペースでボールを持ったグロスがボックス付近のファーガソンの足元へ斜めのパスを差し込むと、若きエースFWは無駄のないフィニッシュワークから右足の正確なシュートをゴール右隅へ突き刺した。

良い時間帯の同点ゴールを奪ったデ・ゼルビのチームだが、再びのアクシデントが発生。ファティに続き筋肉系のトラブルに見舞われたランプティがプレー続行不可能となり、ヒンシェルウッドを投入した。

前半終盤にかけては膠着状態が続いたが、2度の負傷交代の影響で6分が加えられたアディショナルタイムがブライトンにプラスに働く。前半アディショナルタイム3分、右サイドからグロスが正確なクロスを供給すると、タイミング良くゴール前に走り込んできたジョアン・ペドロがDFアイナに競り蹴って渾身のヘディングシュートをゴール右隅に流し込んだ。

その後、前半ラストプレーのピンチを何とか凌いだブライトンは、ララナを下げてブオナノッテを投入して後半の戦いに臨んだ。

後半は序盤のフォレストの攻勢を冷静に撥ね返すと、早い時間帯にゴールが生まれる。56分、ゴール前での競り合いの場面でジョアン・ペドロがウッドに後ろから抱え込まれて倒されると、このプレーに対してPKが与えられる。これをキッカーのジョアン・ペドロが冷静に左隅へ蹴り込んだ。

これで勝利に大きく近づいたアウェイチームだが、すんなりとは試合をクローズできない。70分にヒンシェルウッドのハドソン=オドイに対するボックス内でのファウルでPKを献上。これをギブス=ホワイトに決められて1点を返される。さらに、VARの介入後に主審に対して執拗な抗議を行ったキャプテンのダンクにレッドカードが掲示され、2試合連続で退場者を出してしまった。

その後、前線を削ってバレバ、モデルと中盤にテコ入れを図ったブライトンは、ここから重心を後ろに置きながらジョアン・ペドロらの個人技でカウンターを仕掛ける割り切った戦い方にシフト。

10分が加えられた後半アディショナルタイムではそのジョアン・ペドロにカウンターから4点目のチャンスが訪れるも、これを決め切れず。すると、最終盤は決死のパワープレーを敢行したフォレストに何度もゴールを脅かされる。だが、GKフェルブルッヘンのビッグセーブなどで凌ぎ切り、何とか逃げ切りに成功した。

この結果、新たに2人の負傷者、ダンクの退場という逆境を撥ね退けたブライトンが待望のリーグ7戦ぶりの白星を手にした。

© 株式会社シーソーゲーム