台風6号で那覇会場が中止となった中小企業診断士試験 12月に再試験 西村経産相「勉強している人が報われるように」

 西村康稔経済産業相は25日、那覇市内で沖縄県中小企業診断士協会の銘苅康弘会長と面談し、台風6号の影響で中止となった国家資格「中小企業診断士」の試験を12月に再実施すると説明し、運営の協力を求めた。

 試験は8月に全国一斉の1次試験を実施し、県内では約250人が受験を予定していたが、台風で中止となっていた。

 西村経産相は「コロナ禍から観光需要が戻り経済活性化する中で中小企業は踏ん張りどころ。それを支えるのが中小企業診断士で、試験に向け勉強している人たちが報われるようにした」と話した。

 面談後、第9回ものづくり日本大賞を受賞した超薄肉コンクリート(HPC)を開発したHPC沖縄(浦添市)の技術を生かし、製品を製造する中城村の南西PCの工場を視察。西原町で持続可能な航空燃料(SAF)の供給を目指す南西石油とも意見交換した。

 視察後に会見し「HPCは全国で活用でき、SAFは東南アジアへの供給も見据えられている。イノベーションの挑戦を応援したい」と語った。

(政経部・銘苅一哲)

県中小企業診断士協会の銘苅康弘会長(右端)と面談する西村康稔経済産業相(左端)=25日、那覇市の沖縄産業支援センター

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