スター選手獲得を熱望するジャイアンツ FA市場に「全力投球」へ

今季までパドレスで指揮を執っていた知将ボブ・メルビンを新監督に迎えたジャイアンツ。昨オフはアーロン・ジャッジの獲得に失敗し、身体検査で発覚した問題からカルロス・コレアとの契約を見送ったが、今オフこそは待望のスーパースター獲得を実現させようとしているようだ。米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者は、ジャイアンツがFA市場に「全力投球」する姿勢を見せていることを伝えており、「複数のスター選手に多額の資金を費やす用意がある」としている。

ボーデン記者が真っ先にジャイアンツの補強ターゲットとして挙げたのは、カブスからFAとなったコディ・ベリンジャーだ。ただし、左打ちの外野手を欲するヤンキースや再契約を狙うカブスとの争奪戦になる可能性が高く、ボーデン記者は「ベリンジャーを獲得できなかった場合、パドレスのフアン・ソトをトレードで狙う可能性がある」としている。ただし、「パドレスが同地区のチームにソトをトレードするかどうかは疑わしい」とも付け加えている。

ジャイアンツが獲得を狙うもう1人の大物選手は、もちろん大谷翔平だ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は大谷獲得を積極的に狙う3チームとしてドジャース、カブスとともにジャイアンツの名前を挙げている。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者はジャイアンツを大谷の移籍先の有力候補の1つに挙げており、同サイトのマイク・ペトリエロ記者はジャイアンツを「大谷を最も必要としているチーム」と位置づけている。

2021年に両リーグ最多の107勝を挙げたあと、2シーズンで160勝164敗にとどまっているジャイアンツ。今季はデータサイト「ファングラフス」が算出する総合指標WARで3以上を記録した選手がわずか2人(ローガン・ウェブとタイロ・エストラーダ)しかおらず、この事実はジャイアンツに超一流のスーパースターが欠けていることを端的に表している。MLB公式サイトは「メルビン監督の獲得に成功したジャイアンツにとって、次の目標がスーパースターの獲得であることは明白だ」とした。

2021年限りでバスター・ポージーが引退したあと、チームを牽引するスーパースターが不在のジャイアンツ。今オフこそ、待望のスター獲得を実現させることができるだろうか。

The post スター選手獲得を熱望するジャイアンツ FA市場に「全力投球」へ first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.