新田富山県知事の後援会幹事長に塩井氏 高田氏は引き続き会長

 富山県の新田八朗知事の後援会は25日、富山市内で支部長・幹事長会議を開き、後援会の新たな幹事長に塩井保彦氏(広貫堂会長)を選んだ。前任の牧田和樹氏(牧田組社長)が県教育委員に就き、政治活動が制限されるため。会長は、高田順一氏(阪神ホールディングス会長)が引き続き務める。次期知事選への再選出馬表明に関する質問も出たが、知事は「ノーアイデア」と述べた。

 会議は非公開で、終了後に知事が取材に応じた。広貫堂は2022年に医薬品の不適切製造で県から行政処分を受けたが、塩井氏の選任については出席者から異論はなかったという。知事は「経済界でまとめ役として力量のある方。処分を受けて会社のことをしっかり立て直しておられる」と説明した。

 会議は後援会役員、市町村ごとの15支部の支部長や幹事長が出席。知事と高田会長、顧問の野上浩太郎参院議員、田畑裕明、上田英俊両衆院議員らがあいさつした。出席者から「再選の考えを早く表明してほしい」との声が上がったが、知事は表明の場も含め「ノーアイデア」と答えた。

 知事の後援会を巡っては、今月12日に砺波支部が設立され、全市町村で支部組織ができた。

© 株式会社北日本新聞社