【シンガポール】フィンテックフェス6.6万人参加、最多更新[金融]

シンガポールで11月15~17日に開催された大型フィンテック(ITを活用した金融サービス)イベント「シンガポール・フィンテック・フェスティバル(SFF)2023」の参加者は6万6,000人となり、2016年の初開催以来最多だった22年の6万2,000人を更新した。

シンガポール金融管理庁(MAS、中央銀行に相当)、テクノロジー応用分野での国際協調を目指す同庁傘下のNPOエレバンディ、MICE(会議、視察、国際会議、展示会・見本市)事業や施設運営を手がける現地のコンステラーが24日に発表した共同声明によると、今年は世界150カ国・地域から参加者が集まり、昨年の115カ国・地域を大きく上回った。講演者数は計970人超に上った。

会場内の「規制ゾーン」には、世界中の中央銀行や規制当局などの政府機関530者から2,400人超が参加。新たに設置された「創業者ゾーン」では投資家とスタートアップ創業者を引き合わせるイベント「インベスター・アウアーズ」が行われ、200者を超える投資家と約270者の創業者をマッチングするプラットフォームの役割を果たした。

開催前日の14日には、招待制の「エレバンディ・インサイツ」が催された。今後1年間の金融サービス分野におけるテクノロジー導入の方向性に関する座談会が設けられ、計1,500人が参加した。

来年のフィンテック・フェスティバルは11月6~8日に開催される予定だ。

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