目指すは米ツアー切符獲得 「楽しみと不安」を抱えて吉田優利は渡米

楽しみな気持ちと不安な感情が入り混じる(撮影/村上航)

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(26日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆3837人)

国内最終戦を通算2アンダー12位タイで締めた吉田優利は、2024年米女子ツアーの出場権獲得を目指し、月曜日(27日)に渡米する。次なる戦いは11月30日からアラバマ州マグノリアグローブGCで始まる。6日間108ホールという長丁場は「学生時代からいままで培ってきたものがどれだけ発揮できるかを知られる。楽しみでもあるし、不安でもある」と話した。

来季の主戦場をかけたチャレンジに挑む(撮影/村上航)

しかし、そういう意味では渡米を前に自分の状態を確認できたのはプラスに見ている。「悪くはないけど、完ぺきとは程遠い」というショットをうまくコントロールしながら、スコアメークをした。「プロゴルファーであるうえで、そこが一番大事でわりとできていた方」とうなずく。

大会翌日に渡米という過密日程も自分で決めたこと(撮影/村上航)

大会3日目ではボギーなしの4バーディ「68」で回った。「初日から3日間来てくれて。2試合前の『伊藤園レディス』とか家から近い千葉とかだと来てくれていたけど、遠出っていうのはなかなか久々ですね」

2023年最終戦は12位(撮影/村上航)

米国のコースについては事前に調べられてはおらず。「意外と海外のグリーンは高麗芝っぽいベントだったりもするところもある。最後の2日間でだいぶ高麗芝に対してパッティングを対応できるようになってきたので、そこは良いように活かせたらいいなと思うし、今週は後半で崩れかけたところがいくつかあったけど、そこを最小限で切り抜けられた。すごく評価はしたい」

アマチュア時代から培ってきた技術を出し切る(撮影/村上航)

ハードな日程を組むことにはなったが、そのこと自体に悔いはない。「自分がどれだけのパフォーマンスを発揮するかだと思うので、そこはしっかりスコアメークを一番に考えたい。6日間あるのでペース配分はしっかりやらなければ」と未知なるコースでの戦いに、闘志を燃やした。(宮崎市/石井操)

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