冬の足音が聞こえる11月の終盤、コールマンが主催するキャンプイベント「ザ コールマン キャンプ 2023」が開催されました。このイベント会場にて、2024年発売の新作アイテムがどこよりも早くお披露目されるとの情報をキャッチしたハピキャン編集部は 昨年に引き続き 同イベントに参戦!来年のキャンプ業界を鮮やかに彩ることになるコールマンの新商品の数々を、どこよりも早くチェックしてきました!
「ザ コールマン キャンプ 2023」の会場に並んだ2024年発売の新作ギアを徹底レポート!
2020年に始まった「ザ コールマン キャンプ」は、「自然の中でアウトドアアクティビティやワークショップを体験しながら、子どもたちの『やってみたい!』『できた!』という感情を育てよう」というイベント。5回目となる今年は、およそ70組の家族連れが参加し、会場となった茨城県の大洗キャンプ場は大盛況。
そんな活気あふれる空間の一角に、テントをはじめ、チェア、テーブル、クーラーボックスなど、2024年発売予定のコールマンの新作が勢揃いしました。いずれの商品も、使い勝手のよさ、快適な使い心地を追求し、細部にまでこだわった逸品ぞろい。
来シーズンのキャンプをさらにに充実したものにしてくれるであろう入魂の新作を、ひとつずつ見ていきましょう!
ルーフポールで強度と安定感を担保した「トンネルシェルター/240」
最初にご紹介するのは、広々としたインナーテントと、アレンジ自在のルーフフライを備えた「トンネルシェルター/240」です。目を引くのは天井部の中心を縦に貫くルーフポールの存在感。
アコーディオン型の設計上、正面や後方からの風に弱いトンネルタイプのシェルターですが、アーチ状で支える3本のメインポールに対して、ルーフポールを垂直にクロスさせることで、強度がグッと高まっています。
テントをアーチ状で支える3本のメインポールを通すスリーブはすべて、片側が袋状になっていて、設営時の利便性を高めます。反対側の一端は筒状のパーツに差し込み、しっかりとロック。
上部を覆う大きなルーフフライは、夏場は強い直射日光をカットし、寒いシーズンは結露を防いでくれるありがたい装備。面ファスナー(マジックテープ)で着脱できるので、取り扱いも簡単です。セット位置を変えることで、左右のどちらにも張り出せるサイドキャノピーとしても活躍。単体でミニタープとして使うことも可能です。
インナーテントはファスナーで本体に直接連結するタイプなので、設営が簡単&ストレスなし。テント本体と「点」で接続する吊り下げ式とは違い、メインポールに沿って弧を描くファスナーと「線」で連結する仕様ゆえ、本体とインナーの一体感が生まれます。
インナーテントを取り外せば、大型のシェルターとして使える点も魅力のひとつ。
また、これまではダークルームシリーズだけに設定されていた「サークルベンチレーションシステム」を実装。インナーテント上部、リビングスペース上部に「リバーシブルファンベンチレーション(別売り)」の設置スペースを設け、通気効率を追求している点にも注目です。
トンネル2ルームテントが快適さを増してカムバック!「トンネル2ルーム/240」
続いては、トンネルシェルター同様、ルーフ部にポールを通して強度と安定感を高めた、トンネル2ルームのニューモデルの登場です。
旧作のストロングポイントだった設営しやすいトンネル構造、吊り下げ式のインナーテントは継承しつつも、2〜3人での使用を想定したサイズに再設計し、天井高も低めに設定。より取り回しのよいプロダクトにリニューアルされています。
本体はフルスカート装備なので、寒い季節も的確に冷気をシャットアウトするので安心です。
これまたトンネルシェルターと同じく、アドバンスサークルベンチレーションシステムを採用。通気性、空気の循環性は抜群です。
扱いやすさ、設営のしやすさ、高い機能性のパッケージは、エントリーモデルとして秀逸。昨今のデュオキャンプの盛り上がりを受けて、より実用性を増したトンネル2ルームは、ベテランからビギナーまで幅広い層に寄り添ってくれそうな仕上がりとなっています。
広々としたリビングは空気の巡りも抜群「タフ2ルームDX/3025」
より快適に過ごせる空間づくりを追求したテントは、その名の通りデラックスな逸品。フロントにポールを追加することで全長を伸ばし、広々としたリビングスペースを生み出しました。無骨さを感じさせる頑強なクロスポールはリビング周りの強度のアップにも貢献しています。
ルーフフライとフルスカートを装備し、寒さ対策も万全。それに加えて広々としたリビングは、荷物が多くなる秋以降のシーズンに最適。
インナーテントの後方に設けられた大きく開くD型のドアは、アクティブに出入りを繰り返す子どもたちにも喜ばれそうです。
面積的に余裕のあるフロントサイドには、三角形のサブウインドウを設置。光を取り込みリビングを明るく演出してくれるのはもちろん、空気の取り入れ口としても活躍します。
本体下部に位置するこの窓から空気を取り込み、上部のベンチレーションから排気することで、室内の空気がダイナミックに循環。暑い季節には特に、室内環境を快適に保ってくれます。
室内2カ所には、サークルベンチレーションを設置。別売りの「リバーシブルファンベンチレーション」をセットすれば、より効率的な通気システムができあがります。
魅力満載、実力折り紙付きの新作テントがまだまだスタンバイ!
いくつもの魅力的なテントを前にして既に目移りが止まりませんが、紹介したい新作テントは他にもあります。コールマンファンから愛されてきた定番モデルのニューバージョン、そして多くのキャンパーたちを魅了するハイスペックシリーズの「限定モデル」を見ていきましょう。
タフ2ルーム/3025
キャンパーであれば、誰もが一度は見かけたことがある定番モデル「タフスクリーン2ルームハウス/MDX」の後継モデルを発見。新たなカラーリングで新シーズンのキャンプシーンを彩ってくれそうです。
設営しやすく、360度スキのない安定感抜群の構造、広いリビングスペースといった要素はそのままに、こちらもサークルベンチレーションシステムを追加。通気性を高めたことで室内の快適度は確実にアップしています。
インナーテントのエントランス部分は、本モデルから下部20cmほどだけを巻き上げて隙間を作ることもできるように。通気性の向上や採光のしやすさを後押しします。
コクーン2024 リミテッド
4シーズン使用可能なハイスペックなモデルが揃うコールマンのハイエンドシリーズ「マスターシリーズ」。その一端を担うコクーンの最新モデルは、本体全体を深いブラウンで染め上げた限定アイテム。シリーズ誕生20周年を祝う特別仕様になっています。
ボディカラーをこれまでにない単色に設定したのは、シリーズの過去、現在、未来の一体感をイメージしてのこと。長い歴史へのこだわりが感じられます。
耐水圧3,000mmを誇る本体、活発な空気循環を可能にするメッシュ素材を駆使したベンチレーションシステム、冷たい空気をシャットアウトするペグループ付きのスカートなど、過酷な状況、天候にもしっかりと対応します。
シンプルなボディには、フロントの位置がわかるピンクのアイコンをプリント。設営時の助けになるだけでなく、デザインのアクセントとしても目を引きます。
サポートパーツが究極の座り心地を生み出す極楽チェア「レイチェア マックス」
ゆったりと体を預けられるハイバック仕様と、座ったまま調整できる3段階のリクライニング機構でお馴染みのレイチェアが、快適さを高める機能を加えてリニューアル。
新たに背もたれの裏側に搭載された可動式の「ランバーサポート」は、上下に移動させ、体重のかかる部分に配置することで座った時の姿勢をサポート。長時間座り続けた際の疲労を軽減するという働きもあります。
リクライニングの角度に合わせてランバーサポートを移動させ、もっとも快適な座り心地を探ることができます。
新素材を採用し、異次元の座り心地を実現した「レイチェア/メッシュ」
コールマンの大ヒットチェア「インフィニティチェア」で使われているメッシュ素材を座面に採用した最新レイチェアは通気性が抜群。
暑い時期に長時間座っていても汗をかきにくいし、水場で使用する際も活躍してくれそうです。また、メッシュ素材独特のハリは適度な反発を生み、体の重さも優しく受け止めてくれます。
高さを調整が簡単に。模様もリニューアルされた「ナチュラルパズルテーブル」シリーズ
ロングセラー製品のひとつ「ナチュラルモザイクリビングテーブル」は、天板がヘリンボーン柄にリニューアルされて大人びた顔つきに。
ウッド調のキャンプギアと相性がよさそうなので、DIYキャンパーや落ち着いたキャンプサイトを目指したい人におすすめな一品です。
機能面もしっかりアップデートされており、従来モデルでは2段階にしか変更できなかったテーブルの高さが、3段階で調整可能に。
天板の位置を40cm、60cm、70㎝に設定できます。脚は従来までの継ぎ足し式ではなく、より便利なスライド式に改善されています。
天板の幅はこれまで全モデル共通の60cmでしたが、最新モデルからは10cmアップの70cmに統一。 奥行きは写真の120(×70㎝)のほか、150(×70㎝)、90(×70㎝)の3種類が用意されています。サイトのレイアウトに合わせて選んでもよし、複数を組み合わせて使ってもよし。幅広いニーズに応えてくれそうです。
キャンプ生活をグレードアップしてくれるアイテムがさらに続々!
新作をチェックすればするほど、来年のキャンプのイメージが広がっていきますね。会場にはまだまだ気になるギアがたくさん並んでいました。より実用的に、より現代的にバージョンアップした定番ギアをご紹介します。
ヒーリングチェアNX/メッシュ
ロースタイルにバッチリハマる、リラクシーなチェアの新モデルは「レイチェア/メッシュ」と同様のメッシュ素材を採用。ヒーリングチェアの代名詞である体を包み込むような優しい座り心地に、メッシュ素材が持つハリ感が独特のフィーリングをプラスしてくれます。
ヒーリングチェアNX HB/メッシュ
バックレストが高く設定された「ヒーリングチェアNX HB/メッシュ」も登場。体を後ろに思い切り預けることで、また違った快適さが味わえるはずです。
本体のサイド部分には、吊り下げ式のサイドポケットを装備。ドリンクボトルやスマホなど、手元に置いておきたいものを入れておけるのは嬉しいところです。
「ヒーリングチェアNX/メッシュ」「ヒーリングチェアNX HB/メッシュ」のフレームはともに折りたためて、コンパクトに収納できます。
アルティメイトアイスクーラーII(25L・35L)
保冷力が42時間持続する、機能性抜群のアイスクーラーには新色が登場。ボディ素材は耐水圧25,000mmを誇り、雨に濡れることがあっても安心です。サイズは25Lと35Lの2種類。
クールスパイダープロL ブースト
無骨なステンレスボディが印象的な4本脚のグリル「クールスパイダープロ」の新作は、本体下部にピザグリルを搭載。引き出しプレートにストッパーを装備し、落下を防止する構造になっています。
焼き網の高さは従来どおり2段階に調整可能です。ステンレス製でメッシュ状にデザインされたボディは通気性がよく、燃焼効率も抜群。焼き網でBBQをしながら、同時にピザも焼けるという利便性は、キャンプ飯の時間を盛り上げてくれること間違いなしです。
来年のキャンプは、コールマンのニューアイテムをフル活用!
新しいギアは毎年のように登場しますが、そのラインナップをはじめて目にする瞬間は、ワクワク感でいっぱいになるものです。
今年のコールマンの新作も、いますぐに使いたくなるような、興味深いアイテムばかりでした。特に新作テントの充実度は目を見張るものがあり、これだけの数が出揃ったのは久しぶりという印象です。
近年はデュオキャンプの盛り上がりもあって、冒頭で紹介した2〜3人対応のテントが市場を賑わせるのは必至。安定した人気を誇る定番チェア&テーブルのリニューアル、注目の新機能を搭載したグリルなどに加え、ここで紹介しきれなかったアイテムも含めたコールマンの新作の数々は、来年、キャンプサイトで存在感を発揮することになるでしょう。
今回の新作情報を見て、ワクワク感を抑えきれない皆さん。ひと足早く、2024年に購入するギアの検討をスタートしてみてはいかが?
「ザ コールマン キャンプ 2022」の取材レポートはこちら!
【イベントレポ】「ザ コールマン キャンプ 2022」子どもも大人も夢中になれる“アナログだけど特別な時間” - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア
(撮影・筒井響子/文・溝口敏正)