給食に平戸和牛「おいしい!」 地元小中学校など ブランド牛の味を楽しむ

平戸和牛を使ったメニューを味わう1年生=平戸市立平戸小

 長崎県平戸市の約30店舗が参加するポイント事業「平戸クラブネッツカード」運営委員会(中島潤二会長)は、市教委に給食の食材として平戸和牛約110キロを寄贈した。地域貢献事業の一環。小中学校23校と県立佐世保特別支援学校北松分校小中学部の計約2100人が、すき焼きやハヤシライスなどに調理された地元のブランド牛の味を楽しんだ。
 同市岩の上町の市立平戸小(永田健治校長、344人)には13日、平戸商工会議所の竹田健介会頭や中島会長、平戸和牛を扱う同市の萩原食肉産業の萩原博代表取締役が訪問。1年生2クラス計44人と焼き肉を味わった。児童は「おいしい」と喜び、普段は肉が苦手な子も残さず食べたという。
 同カード事業は、地域購買力強化などを目指し2016年、フジオカ(長崎市)と同商議所が始めた。9月末現在、会員数約7800人。買い物で付くポイントのうち10%を会員の寄付として積み立てている。
 平戸市教委はこれまで、シイラなど地元食材を取り入れているが、単価の高い平戸和牛は使えなかった。今回、事務局がポイントの活用先として決定した。
 中島会長は「子どもたちが喜んでくれて良かった。平戸の畜産業の支援にもつながれば。今後も提供を続けたい」と話した。

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