聖愛中(青森県)のオムライス、全国準V ジュニア料理選手権・中学団体部門

準グランプリを獲得した聖愛中の作品。タイトルは「空を見あげればオムライス コーン×スープ」
オムライスを調理する聖愛中チーム

 中高生がオリジナルのレシピ料理を競う「ジュニア料理選手権」の最終選考が26日、川崎市の「味の素グループうま味体験館」で行われ、中学団体部門に出場した弘前学院聖愛中が準グランプリを獲得した。岩木山を模したオムライスに、味の変化を楽しめるゼリーボールを添えたレシピで勝負したが、沖縄県のチームにあと一歩及ばなかった。

 聖愛中は佐藤仁心(にこ)さん、斎藤凜さん、立田悠月さん、坂本結愛さんの2年生4人が出場。コロナ禍で元気のない生徒たちに「顔を上げてほしい」との思いで学校が飛ばしたシャボン玉と、そのとき目に映った岩木山をヒントに、今回のレシピを考案したという。シャボン玉に見立てたゼリーボールはコンソメ・コーンなど3種類を用意した。

 表彰式後、4人は「グランプリを目指していたので少し悔しい」と口をそろえつつ、大会出場を支えてくれた教員や家族に感謝の言葉を述べた。立田さんは「調理中にトラブルもあったけれど、みんなでカバーし合えて良かった」、坂本さんは「学校中でオムライスを食べたいという声があるのでみんなに作ってあげたい」と笑顔を見せた。

 同選手権はオレンジページと味の素が開催。今年は「想いを伝える、しあわせごはん」がテーマで、全国から1万4千を超える応募があった。エピソードも審査の対象となり、聖愛中を含む6校、6個人が最終まで勝ち上がった。

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