シボレー、2台の新型コルベットZ06 GT3.Rを納車。最初のカスタマーカーがAWAのもとへ

 2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権において、LMP3クラスからGTDクラスへと参戦カテゴリーを変更するAWA。このカナダチームのもとに2台のシボレー・コルベットZ06 GT3.Rが納入された。

 来シーズンデビューする予定である、新型シボレーGT3カーの最初のカスタマーマシンとなる2台のZ06 GT3.Rは11月20日、ゼネラルモーターズ(GM)のパフォーマンス&レーシングセンターからAWAチームのトランスポーターに運び込まれた。いずれも2024年1月に開催されるデイトナ24時間レースを皮切りに来季のGTDクラスを戦っていくマシンだ。

 2台の新型コルベットにはオリー・フィダニ/マット・ベル組、アンソニー・マンテラ/ニコ・バローネ組の搭乗が決定済み。デイトナ24時間やセブリング12時間など全5戦で構成される“ミシュラン・エンデュランス・カップ”では、ここにラース・カーンとトーマス・メリルが第3ドライバーとして加わる。さらに、シボレーワークス入りしTFスポーツからWEC世界耐久選手権に参戦するチャーリー・イーストウッドも、デイトナでマンテラ/バローネ/メルリ組に合流することがアナウンスされている。

「AWAに最初の2台のカスタマーZ06 GT3.Rを納車できたことは、コルベット・カスタマー・サポート・プログラムの次のフェーズが開始されたことを意味する」と語るのは、コルベットZ06 GT3.Rのプログラムマネージャーを務めるクリスティ・バーニュ。

「コンストラクターであるプラット・ミラー社、GMパフォーマンス&レーシングセンター、そしてボウリング・グリーンにあるGMアッセンブリー・プラントの皆に心から感謝する」

「我々はプレシーズンのテストプログラム、そしてロレックス24時間に向けてAWAとの継続的なコラボレーションを楽しみにしている」

 今回の納車は、新型コルベットGT3が世界中のサーキットでデビューするまでに予定している計3回のうちの最初のデリバリーとなった。

 今後の予定としてはWECのLMGT3クラスにエントリーするTFスポーツが来年1月に新しいカスタマーカーを受け取り、続いてDXDTレーシングがファナテック・GTワールトチャレンジ・アメリカで使用するマシンを受け取ることになっている。

 AWAのチームオーナーであるアンドリュー・ウォイテチュコは、「2台のコルベットZ06 GT3.Rを受け取ることは、特別な瞬間だった」と述べた。

「私たちはこの次の新しいチャプターに興奮し、やる気に満ちている」

「そして、両手を広げて迎えてくれたチーム・シボレーに感謝したい。トラックに出ていくのが待ちきれないよ」

© 株式会社三栄