MLB公式サイトが「ドジャース・大谷」誕生後の移籍ドミノを予想

今オフの移籍市場における最大の目玉である大谷翔平。当然ながら獲得を狙っているチームは非常に多く、各チームは大谷獲得に失敗した場合に備えて「プランB」や「プランC」を用意しているとみられる。大谷の移籍先として本命視されるのはドジャースだが、もし大方の予想通りに「ドジャース・大谷」が誕生した場合、その後の移籍市場はどのように動くのだろうか。MLB公式サイトではトーマス・ハリガン記者が「ドジャース・大谷」誕生後の移籍ドミノを予想している。

ドジャースが大谷獲得に成功することによって、最も大きなプレッシャーを受けるのはジャイアンツだ。昨オフはアーロン・ジャッジの獲得に失敗。今オフは絶対に失敗が許されない状況となっている。そうした状況を踏まえ、ハリガン記者は「FA市場で2番目の大物選手である山本由伸をどんな手を使ってでも手に入れるだろう」と予想。総額2億ドルを超えるFA契約を同じオフシーズンに複数結んだチームが過去にないことを考慮し、野手補強ではコディ・ベリンジャーではなく、マット・チャップマンを獲得することを予想した。

ジャイアンツが山本獲得に成功すれば、ヤンキースはベリンジャー獲得に注力することが予想される。ベリンジャーは「左打ちの外野手」というヤンキースの補強ポイントに合致する存在である。一部ではフアン・ソト(パドレス)のトレード獲得に乗り出すことも噂されているが、大きな対価が必要になることに加え、契約を延長できる保証はない。よって、ハリガン記者はヤンキースがソトよりもベリンジャーを優先すると予想した。山本を逃した投手補強には、フランキー・モンタスとの再契約を挙げている。

大型補強を狙っているとみられるカブスだが、大谷がドジャース、チャップマンがジャイアンツ、ベリンジャーがヤンキースへ移籍するとなると、大物野手はFA市場に残っていない。そこで、ハリガン記者はオプトアウト権を行使したマーカス・ストローマンの後釜としてカブスが大物投手の獲得に乗り出すことを予想し、そのターゲットにブレイク・スネルを挙げた。また、レギュラー不在の一塁にリース・ホスキンスを加えることも予想している。

球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたばかりのレンジャーズも他球団の大型補強をただ眺めているとは思えない。ハリガン記者は、大谷を逃したレンジャーズがジョーダン・モンゴメリーと再契約し、課題のブルペン補強としてジョシュ・ヘイダーを獲得することを予想している。

このほか、パドレスが大谷を逃したチームに対して積極的にソトを売り込むこと、大谷を超大型契約で獲得したドジャースがFA市場ではなくトレード市場で先発投手の補強を狙うことを予想している。タイラー・グラスノー(レイズ)、ディラン・シース(ホワイトソックス)、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)らがドジャースの補強ターゲットとなりそうだ。

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