米カリフォルニアで4歳から琉球舞踊を学ぶ沖縄2世・安次富さん 県人会から奨学金 日米の架け橋として活躍

[ワールド通信員ネット@米・ロサンゼルス]

 【森田のりえ通信員】南加県人会協議会主催の第41回育英奨学金募集親睦演芸会が10月8日、ロサンゼルス市の荒谷劇場で4年ぶりに開催された。日米の懸け橋として伝統文化の継承に活躍している若者3人が今年の奨学金の対象に選ばれた。

 うち1人は、沖縄2世の安次富・美代・ステファニーさん。父親は金武出身、母親は波照間出身だ。

 美代さんはカリフォルニア州キャルポリ大学の4年生。4歳から玉城流冠千会の与那嶺恵子師匠とジョセフ・ジョーンズ師匠の下で琉球舞踊を学んでいる。北米沖縄県人会のイベントやハワイでのイベントにも参加してきた。琉舞道場内では若い人たちを指導し慕われている。

 2021年、沖縄で開催された毎年恒例の「琉球古典芸能コンクール」で新人賞を獲得した。現在、24年開催予定の沖縄での芸能コンテストに向けて優秀賞を目指し稽古に励んでいる。

 琉舞とは別に琉球國祭り太鼓のLA支部長も務め、ボランティア活動やメンバーの育成に時間を費やしている。「将来は学校の教師になりたい」と抱負を語った。

奨学金を授与された安次富・美代・ステファニーさん

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