市長も『三銃士』⁉姿で初参加!「富士山コスプレ世界大会」全国から来場者で賑わう 来年は“原点回帰”の記念大会へ

11月25日、26日の2日間、静岡市清水区のJR清水駅周辺を会場に、静岡県内最大級のコスプレイベント『第9回富士山コスプレ世界大会(通称:富士コス)』が開催されました。

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今大会は、メーン会場をアーケードのある清水駅前銀座商店街から清水駅東口公園に移して2年目となりますが、両日とも天候にも恵まれ、3万人超の来場者のあった2022年の第8回大会と同水準の人出で賑わいました。

前回大会に続き『原神』の人気衰えず

ここ数年人気の高い『原神』や“ツイステ”こと『ディズニー ツイステッドワンダーランド』、『ウマ娘 プリティーダービー』などのゲームのキャラクターに扮するコスプレイヤーが今大会でも目立ったほか、『東方Project』『刀剣乱舞』などにも根強い人気が感じられました。

特に『原神』は、2日目に行われたフォトセッション(参加コスプレイヤーたちが作品・ジャンル別にステージに上がって撮影を行うステージイベント)のいわゆる“併せ”で、ステージ上に収まり切らない程のコスプレイヤーが集い、その人気ぶりが際立っていました。

圧巻のクオリティ、ゲストレイヤーのパフォーマンス

ジャンプ系では『呪術廻戦』が目立っていたように感じられました。一般のコスプレイヤー参加者が多くいたのはもちろんですが、五条悟、夏油傑、伏黒甚爾の3人扮したゲストコスプレイヤーが、エクストラステージやランウェイで圧巻のパフォーマンスを披露し、来場者を魅了しました。

その他、ジャンプ系では『ONE PIECE』や『NARUTO -ナルト-』といった世界的なヒットコンテンツはもちろん、『テニスの王子様』『僕のヒーローアカデミア』『BLEACH』などの定番作品も引き続き愛されていますし、『鬼滅の刃』の人気も未だに衰えていません。

最新のヒット作品では『葬送のフリーレン』が人気

直近のヒットコンテンツでは、人気漫画にして、現在、テレビアニメが放送中の『葬送のフリーレン』のコスプレイヤーが目を引きました。静岡県三島市から来場した同作のファンだという高校1年生・小学6年生の姉妹は、フェルンとフリーレンに扮し、メイン会場や商店街の散策を楽しんでいました。

静岡市長も“コスプレ姿”でサプライズ登場

アニメ・漫画・ゲーム・特撮等のキャラクターに扮するだけがコスプレではありません。1日目のパフォーマンスステージにサプライズ登場した難波喬司静岡市長は、『三銃士』と思われるコスプレ姿を披露しました。

2023年4月に初当選し、今回が初めての富士コス参加となった難波市長は、「コスプレは日本の、世界の文化ですから、みんなで楽しみましょう!」と会場を盛り上げましたが、「似合っても似合わなくても出ていくのが大事ですから(笑)」と短時間でステージを後にし、照れくさそうな姿が印象的でした。

清水駅東口公園は大盛況の一方、商店街は?

2022年、新型コロナ対策もあり、メーン会場を東口公園に変更。2年目となった今大会も、特にトラブルもなく大盛況の内に幕を閉じましたが、ステージイベントが無くなった分、清水駅前銀座商店街は、第7回大会までと比べると、少し寂しい状態になっています。

もちろん、通常の週末と比較すれば、かなりの人出があり賑わってはいますが、本来この大会は、商店街の活性化のためにスタートしたものということもあり、伊東哲生実行委員長は2024年の大会は、この2年とは違う形で開催できないかと考えています。

第10回大会は「原点回帰」の大会へ

<富士山コスプレ世界大会実行委員会 伊東哲生委員長>
「もともと商店街の賑わい創出、活性化のために始めた事業ですから、第10回大会は記念大会ですが、やはり“原点回帰”ですね。商店街の活性化のためにどうするのが良いのかということについて、改めて向き合いたいと思っています」

2013年、富士山が世界遺産に登録された年にスタートしたこの大会も、2024年で節目となる10回目を迎えます。進化を続ける富士コスは、来年の記念大会でどんなコスプレイベントに生まれ変わるのでしょうか。

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