トヨタ自動車のタイ法人、タイ国トヨタ自動車(TMT)は27日、首都バンコクで、2004年に生産を始めた新興国向け戦略車「IMV」シリーズのピックアップトラック「ハイラックスチャンプ」を発表した。
ハイラックスチャンプのエンジンは、◇2.0リッターのガソリンエンジン◇2.7リッターガソリンエンジン◇2.4リッターディーゼルエンジン——の3タイプ。バンコク東郊サムットプラカン県のサムロン工場で生産する。
ハイラックスチャンプは自由な拡張性が特長。さまざまなビジネス形態や使用用途をカバーすることに重点を置いており、例えば、簡単かつ低価格でフードカーなどに改造できる。今回の発表会では11の架装モデルを紹介した。TMTは100以上の架装業者の情報を提供する。長距離の運転に向いている「ハイラックスREVO(レボ)」とのすみ分けを図る。フリート需要を取り込む。
ピックアップトラックはタイで自動車販売の4割以上を占める人気車種。しかし、今年に入ってからファイナンスの厳格化で全需が落ち込みをみせている。
TMTはハイラックスチャンプの価格を45万9,000~57万7,000バーツ(約195万~245万円)と低めに設定。35万バーツを上限に改造にかかる費用をローンに組み込める。ローンは最大108カ月まで延長が可能だ。月1,500台の販売を目指す。