富山駅で射水の魚PR とやマルシェに水槽、常設 市、漁協、富山ターミナルが協定

協定を締結する(左から)塩谷組合長、水田社長、夏野市長、加治組合長=射水市役所

 富山駅構内の「きときと市場とやマルシェ」で27日、射水市の新湊漁港で水揚げされた魚や堀岡地区で養殖するサクラマスを水槽で常設展示する取り組みが始まった。射水市や富山ターミナルビル、新湊漁協、堀岡養殖漁協の協定締結式が同日、市役所で行われ、関係者が北陸新幹線の敦賀延伸で増加が予想される観光客を射水に呼び込むために連携を深めることを確認した。

 協定は射水でブランド化を進めている「いみずサクラマス」のPRや射水への集客や観光誘致などを目的に締結した。幅150センチ、高さ60センチの水槽は射水市、魚は新湊漁協、堀岡養殖漁協、管理やメンテナンスはとやマルシェを運営する富山ターミナルビルが担う。 展示する魚は四季ごとに変える予定で、現在はサクラマスやマダイ、ヒラメ、カワハギなど11種23匹が泳いでいる。水槽周辺では今後、射水の魅力を発信する展示やイベントなどの開催を計画している。

 締結式では夏野元志市長や富山ターミナルビルの水田整社長、新湊漁協の塩谷俊之組合長、堀岡養殖漁協の加治秀夫組合長が書面を交わした。夏野市長は「射水のおいしい魚を食べたいと思ってもらえると期待している。この機会を逃さずに観光コンテンツの磨き上げに力を入れていきたい」とあいさつした。

© 株式会社北國新聞社