火おこし「腕疲れたけど、できた」 京都・南丹の小学校で児童が体験

力を合わせ、弓きり式の火おこしに挑戦する子どもたち(南丹市園部町・旧川辺小)

 京都府南丹市園部町の旧川辺小学校で11月26日、市内の小学生が火おこしを体験する「ドリームキャンプ」があった。17人が板の上で木の棒を勢いよく回転させた摩擦熱で火種を作り、炎を生み出す工夫と苦労に触れた。

 子どもたちの「生きる力」を伸ばそうと、同市で子育てにかかわる7団体でつくる「ドリームえんじんネットワーク」が年5回ほど催している。

 この日は、同小学校の校庭で弓きり式の火おこしに挑んだ。児童らは両手をこすって摩擦熱を体感した後、弓を水平に素早く前後させることで棒を回し、土台の板から煙が上がるまで懸命に続けた。

 火種ができると、燃えやすいスギの葉の中へと移した。慎重に息を吹きかけると煙が増し、赤い炎が上がると「やった」と喜んだ。

 胡麻郷小学校4年の児童(10)=日吉町=は「腕が疲れたけれど、みんなで協力するのが楽しかった」と笑顔だった。

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