女性初の岩手県警ヘリ操縦士、決意新た 花巻署の小野寺巡査

女性初の県警ヘリ操縦士として採用された小野寺玲香巡査。花巻市の石鳥谷交番で経験を積む

 女性初の県警ヘリコプター操縦士として採用され、教養期間中の小野寺玲香巡査(22)=宮城県栗原市出身=は、花巻市の花巻署(及川聡署長)石鳥谷交番で業務に励んでいる。将来の県警航空隊配属を見据え、一人前の警察官を目指して経験を積んでいる。

 「初めて岩手の空を飛び将来のイメージが湧いた。今日の気持ちを忘れないようにしたい」。20日、県警ヘリ「ぎんが」に同乗し、行方不明者の捜査を見守った小野寺巡査は、気を引き締めた。

 小学生の頃、東日本大震災で人命救助するヘリをテレビで見て操縦士を意識した。宮城県の古川高卒業後、帝京大理工学部航空宇宙工学科に進学。茨城県のフライトスクールにも通った。「初めて操縦席に座ったときは達成感より緊張が大きかった」。空中で機体を止める「ホバリング」の操縦は難しく悔しさも味わったが、イメージトレーニングなどで技術を磨いた。

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