大分市都町の料理店「重箱」開店50周年 県内外から240人が祝福【大分県】

乾杯して喜ぶ小名川美穂子さん(中央)=大分市
約240人が駆け付け祝福

 【大分】大分市の繁華街、都町で小名川美穂子さん(75)が営んでいる料理店「重箱」が開店し50周年を迎えた。常連客の実行委員会が主催する祝賀会が26日、同市内で開かれ、県内外から約240人が参加した。

 小名川さんは「重箱」の前身となる「鼎(かなえ)」を妹ら3人で始めた。出身地の竹田市久住町の田舎料理と、お酒が自慢の店。カウンターと座敷があり定員は18人。

 祝賀会では、小名川さんがデビュー当時から応援している大分市出身の落語家、三遊亭歌奴さんが落語を披露。くじゅうの四季を歌った「坊がつる賛歌」が縁で長い付き合いのある歌手の芹洋子さん(豊の国かぼす特命大使)も駆け付けた。

 小名川さんは、5年ほど前から体に不調を感じていた。今年4月にがんが分かり、治療のため入院した。体調が戻り9月から店に出ているという。

 小名川さんは「50年を目標に頑張ってきた。お客さまのおかげでこの日を迎えた。これからも店をできるだけ続けていきたい」と喜んでいる。

 実行委員長の首藤宏史さん(87)=大分市=は「40年近く通っている。女将(おかみ)のもてなしと料理のファンです。ずっと応援したい」と話している。

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