総面積10坪 阿佐ヶ谷“駅ナカ”に小さな診療所

JR阿佐ヶ谷駅の構内に小さな診療所がオープンします。わずか10坪ほどのスペースですが、様々な機能を備えた診療所となっています。

記者:「阿佐ヶ谷駅の改札口から券売機をはさんで隣にできたのが、駅ナカの診療所です」

12月1日、阿佐ヶ谷駅構内に開業する診療所「スマート健康ステーション」。改札口から数歩歩けば到着するその立地に、近所に住む人からは…。

「便利ですよね。帰りとか行きとかに寄れる」「病院はサッと入れるほうが良い。タクシーで行くよりもね」

そして、その特徴はアクセスのよさだけではありません。こちらの診療所では、内科を中心に対面診療を受けられるほか、オンライン診療の専用ブースも設置されていて、耳鼻科、皮膚科、婦人科なども受診することができます。

さらに、奥に備えられている検査室とレントゲン室では、身体測定や血液検査など7項目の健康診断をわずか20分程度で行えるなど、予防医療にも力を入れます。

「駅ナカ」に診療所を開設した理由について、担当者は…

JR東日本 松尾俊彦さん:「コロナ禍を経て、働き方が大きく変わった。人によって暮らしの隙間時間がバラバラになった。そういう隙間時間に、いつもの診療が安心して受けられる環境が必要だと考えたから」

JR東日本は今後さらに、駅ナカの診療所の開設を拡げていく考えです。

JR東日本による「駅ナカ診療所」の開設は今回で2カ所目となります。1カ所目は西国分寺駅に去年4月から開業していまして、日本で初めて駅のホームに診療所が設置されました。今後、2つの診療所では患者の情報を共有することで、どちらの診療所に行っても自分にあった診療を受けることができるようになります。

さらに今後、東京駅や上野駅、仙台駅にも開設が予定されていて、電車を利用する人にとって利便性はさらに高まりそうです。

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