県教委が進める県立高校再編を巡り、芳賀郡市医師会は27日、廃科予定となっている真岡北陵高の介護福祉科の存続を求め、1万1105人分の署名と要望書を阿久澤真理(あくさわしんり)県教育長宛てに提出した。
医師会の高野浩(たかのひろし)会長らが県庁南別館を訪れ、高校再編担当の佐瀬学(させまなぶ)参事に手渡した。
再編計画案には同科を廃止し、益子芳星高に福祉コースを設ける内容が盛り込まれている。介護福祉科と比べて福祉コースは、介護福祉士の資格を取得するまでの年数が長くなることが見込まれるため、医師会は廃科に反対し、9月下旬に署名活動を開始した。目標の1万人分を達成したことから今回提出に至った。
高野会長は「科が残り、介護福祉士になりたいと希望する人が少しでも増えてほしい。老人施設の人手不足が解消され、地域住民の安心につながればいい」と話した。
署名活動は継続していく予定だという。