道の駅整備などに「グリーンローン」活用 那須塩原市、脱炭素へ2回目

那須塩原市役所

 【那須塩原】市は25日までに、道の駅の施設整備費などに充てるため、資金使途を環境に配慮した事業に限定した融資「グリーンローン」を活用すると発表した。グリーンローンによる資金調達は2021年度に続き2回目で調達見込み額は約8億8千万円。

 資金を充当するのは青木の道の駅「明治の森・黒磯」内の青木ふるさと物産センター整備事業、箒根学園体育館改築工事の二つ。いずれも屋根に太陽光パネルを設置するなど、消費するエネルギー収支の実質ゼロを目指すZEB(ゼブ)基準を満たす建物とする計画となっている。グリーンローンを活用することで通常より有利な条件での資金調達が可能となり、脱炭素事業への理解や経済活性化を促す狙いがあるという。

 市は21年度、道路灯を発光ダイオード(LED)化する事業など計約9千万円の事業費を調達するため、グリーンローンを県内自治体で初めて活用。今回の調達先は現時点で未定だが、来年5月ごろに地元の金融機関から借り入れる予定だという。渡辺市長は「グリーンローンを積極的に活用し、CSR(企業の社会的責任)の受け皿となる取り組みを進めたい」と述べた。

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