「ロートレック展」盛り上げへ学生ポスター展 青森・八戸市 中心街の店紹介、展示切り口に制作

今泉さんと下平さんが制作したポスターを店内に掲示する、みな実古琲店の須藤店主

 八戸市美術館で開催中の企画展「ロートレックとベル・エポックの巴里(パリ)-1900年」を街全体で盛り上げようと、八戸工業大学感性デザイン学部2年生が制作したポスターを市中心街の店舗に展示する「街なか学生ポスター展」が開かれている。12月25日まで。

 同学部と、八戸クリニック街かどミュージアム(同市)が運営するウェブサイト「はちのへヒストリア」、市美術館が企画。学生26人が飲食店や画廊など中心街の14店を取材し、同展を切り口としたテーマで各店を紹介するポスターを1人1枚制作した。

 市美術館近くの老舗喫茶店・みな実古琲(こーひー)店(須藤清文店主)のポスターを制作した今泉わくさん(19)は、テーブルに置かれた同店名物の人形焼とコーヒーを手書き風のイラストで表現。下平花歩さん(20)は多くの絵画が飾られた店内の写真をイラスト風に加工し「店内にレコードなど古くて良い物がいっぱいあるので、落ち着いた雰囲気を伝えたかった。お店の要望に沿ったポスターを作ることができて良かった」と語った。

 そば店・番丁庵は、学生が作ったポスター2枚を掲示している。佐藤彰店主は「学生が中心街を盛り上げる取り組みは今回だけで終わらせず、今後も続けてほしい」と期待を寄せた。

 「ロートレック-」は東奥日報社などでつくる実行委員会が主催し、12月25日まで。12月20~25日には、ポスター全26枚を八工大番町サテライトキャンパス「ばんらぼ」に展示する。

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