色鮮やかに華やぐ旧篠原家住宅 宇都宮で「假屋崎省吾の世界展」 12月10日まで

趣ある商家を彩る華道作品

 【宇都宮】「華道家假屋崎省吾(かりやざきしょうご)の世界展」が今泉1丁目の国重要文化財「旧篠原家住宅」で開かれている。12月10日まで。

 同所での個展は初めて。假屋崎さんは明治期に建てられた旧商家の空間にインスピレーションを得て18点を制作。色鮮やかなボタンやキク、ユリの生花と躍動感のある流木を縦横無尽に組み合わせた作品や、クリスマスをイメージしたあしらいのある作品が各部屋に展示されている。

 28日は来場者が次々に訪れて、商家として人が出入りした往時を思わせるにぎわいだった。假屋崎さんは「大黒柱も梁(はり)も立派。生花を展示することで建物に命を吹き込んだ。花を通じてこの住宅の素晴らしさを再発見してほしい」と来場を呼びかけている。

 入館料は大人100円、小中学生50円(市内高校生以下は無料)。午前9時~午後5時。月曜休館。

© 株式会社下野新聞社