養殖マダイを“三重県産”と偽って出荷 実は和歌山・愛媛産の切り身 沖合のいけすまで行くのが“不便だった”!?

他県産の養殖マダイを「三重県産」と偽って出荷していた三重漁連に、農林水産省が表示の是正や再発防止を指示しました。

農林水産省によりますと、尾鷲市にある三重漁連の牟婁(むろ)事業所では、2020年7月からことし3月ごろまでの間、「和歌山県産」や「愛媛県産」の養殖マダイの切り身を、「三重県産」と偽ってスーパーなどに販売していました。

牟婁事業所では沖合のいけすでマダイを養殖していますが、出荷の担当者は注文が入った際に沖合まで取りに行くと往復で1時間半ほどかかり、不便だったため、近くの岸壁のいけすに一時的に入れていた他県産の養殖マダイを「三重県産」として出荷していたということです。

販売された期間や量は書類が適切に保存されておらず、正確に分かっていません。農林水産省は28日、三重漁連に対して食品表示法に基づき表示の是正や原因の究明、それに再発防止を指示し、年内に報告書の提出を求めました。

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