91歳のおばあちゃんが焼く飛騨牛 特製みそダレが絡む上質肉の盛り合わせに舌鼓【名古屋市昭和区】

焼肉

名古屋市昭和区の御器所駅周辺は人気の焼肉店が集まる名古屋屈指の焼肉エリア。中でも地元民がこよなく愛するお店が「蜜蜂」です。地下鉄「御器所駅」から徒歩10分ほどの場所にある超人気店です。

御年91歳の店主

東原百合子さん

使い古された赤提灯に年季の入った看板と、歴史と時代を感じさせる外観の「蜜蜂」。しかし、縄のれんをくぐって店内に入るとお客さんたちのにぎやかな声が響きます。

焼肉店「蜜蜂」の店主は、御年91歳になる東原百合子さん。少しかがむだけでカウンターに隠れてしまうほど小柄な東原さんですが、戦後間もない75年前からこの場所で変わらず蜜蜂を切り盛りしてきました。

御器所界隈の飲食店の経営者が「蜜蜂」に集まる

常連客から「お母さん」と慕われる東原さん。特に御器所界隈の飲食店の経営者が、自分のお店を閉めてから蜜蜂に集まることが多いそうです。常連客の皆さんは、朝まで飲むのが定番なんだとか!

内容・量はお客さんの“顔”を見て決定

盛り合わせ

蜜蜂で常連客がこぞって注文するのが「盛り合わせ」。さまざまな部位の肉を野菜と一緒に特製のみそだれで揉み込んでから提供します。ちなみに内容や量は「ママがお客さんの顔を見て」決めているそうです。

脂したたる絶品焼肉

東原さんの信念の1つが作り置きはしないこと。注文が入るたびに肉を切り出して盛り合わせを作ります。娘さんにもレシピを教えたそうですが、「不思議と同じ味にはならない」と話していたそうです。

最高等級の飛騨牛を使用

肉を注文する東原さん

ちなみに使っている牛肉は、焼肉店の元店長も驚くほどハイレベルという最高等級の飛騨牛。半世紀以上にわたって取引を続けている地元の精肉店から、特別に良い肉が回ってくるそうです。精肉店が特別に夜中の配達をしてくれるのも、東原さんの人柄や長年の付き合いがあるからこそ。

ベストな焼き加減を見極める

焼肉一筋

75年にわたり焼肉一筋の人生を送ってきた東原さんは、誰よりも肉の焼き具合を知り尽くした「焼肉のプロ」。おいしい一瞬を逃さないよう、肉の焼き方からひっくり返すタイミングに至るまで、お客さんをビシビシと指導していきます。

東原さんの神業が「素手返し」。お客さんが少しでもモタモタしていると、素手でお肉をひっくり返してしまうんです!

素手で肉をひっくり返す!

素手返し

もちろん素手で肉をひっくり返すときも、コンロに火をつけたまま。「左手なら熱くない。天ぷら屋さんで油に手が入るのと一緒」と気にするそぶりを見せません。手の熱さよりも、おいしい焼き加減を追求する東原さんに脱帽です!

東原さんの人柄が生み出す焼肉店「蜜蜂」。界隈の飲食店経営者が認める、御器所一の名店です。

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