JR西日本の駅員が遺失ICOCA着服して乗車 不正の手口は「改札強行突破」

JR西日本

 JR西日本交通サービス(兵庫県尼崎市)は11月28日、JR丹波口駅(京都市下京区)で勤務する20代の男性社員が遺失物の交通系ICカード、ICOCA(イコカ)を着服し、不正乗車を繰り返していたと発表した。27日付で懲戒解雇した。

 同社によると、社員は3月6日~8月4日、遺失物として登録していたイコカを使い、JR線や他の会社路線で計9回不正乗車し、5660円分の支払いを免れたという。駅の自動改札機を強行突破するなどして出た後、職場で入場記録を取り消していたという。

 JR西が定期調査で入場記録の取り消しが多いカードが浮上し、社員を調べたところ、「お小遣いがほしかった」と不正を認めたという。

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