南海トラフ地震想定の防災訓練 中部空港、店舗従業員ら参加

中部空港の防災訓練で、けが人を模した等身大の人形を運ぶ参加者=28日午後、愛知県常滑市

 中部国際空港会社は28日、南海トラフ地震と津波の発生を想定した空港での防災訓練を実施した。航空会社のスタッフや飲食店の従業員ら約200人が参加し、高所への避難誘導やけが人の搬送手順などを確認した。

 この日は午後3時に常滑市で震度7の地震が起きたと想定。館内に緊急地震速報が鳴り響くと、第1ターミナル1階に集まった参加者は地元消防隊員の指導を受けながら、低くかがんで頭を守る「シェイクアウト訓練」を実践した。

 その後、津波が迫るとの想定で、利用客役の参加者をターミナルの3階まで数グループに分け誘導。途中には、けが人を模した等身大の人形が置かれ、スタッフらが協力しながら運んだ。

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