夢は「プロスケーター」 中四国2位に輝いた13歳のスケートボード少年

11月23日、広島市内で「アーバンスポーツ」の祭典が開かれました。アーバンスポーツとは、2021年の東京五輪にも採用された、「都市」を舞台とする競技です。具体的には、スケートボードや自転車のBMX。素早く障害を乗り越えるパルクールなどです。そのスケートボードに打ち込む13歳の少年を取材しました。

迫力ある技を実演する吉岡寿大さんは13歳。「アーバンスポーツフェスティバル」で、世界トップクラスの選手と共に、妙技を披露しました。吉岡さんは、中学1年生。授業が終わると、間髪を入れず練習です。照明が消える午後9時までは、スケボーを操る毎日。練習時間は、朝と夜あわせて4時間です。

■吉岡寿大さん

「ただいま」

■母・幸恵さん

「おかえり。どうだった?」

■吉岡寿大さん

「調子良い」

練習が終わると、遅めの夕食。吉岡さんは、2人きょうだいです。

■吉岡寿大さん

「ひじき食べて」

■姉・夏海さん

「自分で食べて」

今は、成長真っ只中。苦手な物も口に運びます。そんな13歳を支えるのが、家族です。

■母・幸恵さん

「負けず嫌いがものすごく強くて一番じゃないと絶対にだめな子で小さい頃から負けず嫌い」

スケートボードを始めたのは、7歳のとき。熱中していたサーフィンが、冬場は練習出来ないためでした。共通するのは、共に「ボード」を使った競技と言うこと。2023年8月には、中四国大会で、全年齢の中で2位に入賞する、快挙を成し遂げます。

■吉岡寿大さん

「将来の夢はプロになることと、みんなに認められるかっこいいスケーターになりたい」

夢はプロ選手。そんな吉岡さんに、嬉しい依頼が舞い込みます。それは、世界トップクラスの選手との共演です。この日は、パリオリンピック出場候補の選手も参加。選ばれし選手たちが、次々と凄技を繰り出します。そして、吉岡さんの出番です。技術の限りを尽くした憧れの舞台です。

■吉岡寿大さん

「世界で活躍する人に初めて会ったから見ていてメイク率(技の成功率)とかも すごくてそういうところもどんどんまねしていきたい」

目の当たりにしたのは、世界最高水準の技術の数々。この体験を糧に、プロ選手を目指す覚悟を固めた13歳の秋の1日です。

【2023年11月28日放送】

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