ロシア軍艦、荒天で黒海退避 戦闘縮小、機雷漂流の危険も

大雪に見舞われたウクライナ南部ミコライウ州で、車を引き出そうとする救助隊員ら=27日(非常事態庁提供・ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナは27日、南部を中心に全土で吹雪に見舞われた。ロシアが2014年に併合したクリミア半島も暴風が襲い、一部で洪水や停電が発生。ウクライナ軍は、ロシア軍が悪天候のため黒海に展開する軍艦を退避させたと指摘した。米シンクタンク、戦争研究所は27日、前線の戦闘は完全に停止してはいないが、活動が低下していると分析した。

 戦争研究所はまた、ロシアの軍事専門家の見方として、悪天候により機雷が漂流し、今後、黒海北西部で危険が増大するとした。ロシア支配地域の沿岸にある鉄道インフラが被害を受け、ロシア軍の補給に影響する可能性も出ている。

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