28日午後3時10分ごろ、青森県おいらせ町下明堂の住宅から出火していると119番があった。八戸消防本部などによると、火災があったのは三村申吾前知事（67）宅。木造一部2階建てと会社事務所など併せて約480平方メートルを全焼した。発生時、三村前知事と家族がいたが逃げて無事で、けが人はいなかった。
三沢署と八戸消防本部によると、三村氏は4人暮らし。同消防本部の消防車両など10台のほか、地元消防団のポンプ車が出動した。約5時間45分後に消し止めた。家人が119番通報した。
三村氏と親しい町民によると、元県議で三村氏の父輝文さん（93）はこの日高齢者施設を利用しており、出火時は不在。現場では風であおられた火が勢いよく立ち上り、三村氏が不安げな表情で消火活動を見守っていた。サイレンの音で火災に気付いた近くの会社員男性（40）は「（家の正面から見て）裏の方から煙が出ていた。午後3時20分過ぎにはすごい煙で、数分後に家の人が避難してきた」と話した。現場は国民健康保険おいらせ病院の約180メートル北東。
