金沢検定合格率、大幅アップ 結果発表、上級過去最多36人

  ●受験者前回「狭き門」で奮起 初級9%、中級36.9%、上級45%

 第19回金沢検定(金沢経済同友会主催)の結果が28日発表され、受験者1637人のうち初級117人、中級96人、上級は過去最多となる36人の計249人が合格した。上級合格者がゼロとなるなど狭き門だった前回検定が奮起を促し、各級で合格率が大幅に伸びた。吉報を手にした合格者は、ふるさとを学ぶ喜びを実感した。

 各級とも四者択一のマークシート形式で100問が出題され、80点以上を合格とした。

 合格率は初級9%(前年2.3%)、中級36.9%(同0.8%)、上級45%(同0%)だった。最高点は初級、中級とも99点、上級95点、平均点は初級51.5点、中級69.6点、上級72.7点となった。

 年代別では中級で60代の合格者が全体の4割と最多だった。上級合格者も60代が15人、70代が18人を占め、高齢層が健闘した。

 金大と北國新聞社が連携して取り組む市民公開講座「金沢学」の受講者は87人が団体受験し、最多の28人(初級7人、中級14人、上級7人)が合格した。

 18都道府県から受験があり、上級では千葉県、神奈川県、富山県から各1人が合格した。

 第1回からの累計合格者数は初級4580人、中級962人、上級151人となった。

 金沢検定は11日に実施された。28日に金沢検定ホームページに合格者の受験番号が掲示され、受験者全員に合否通知と正解付き試験問題、合格者には合格証と認定証、合格バッジが郵送された。

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