関西将棋会館の名物洋食店、42年間の営業を終えて移転

大阪・福島駅前のシンボル「関西将棋会館」(大阪市福島区)の1階にある洋食店「レストランイレブン」が、11月28日に同館での営業を終了。42年間の歴史に一度幕を下ろした。

「関西将棋会館」(大阪市福島区)1階にある名物洋食店「レストランイレブン」(11月28日)

1981年の同館オープンとともに誕生した「レストランイレブン」。将棋会館の1階という特殊な場所ゆえに、棋士や将棋関係者の利用も多く、将棋ファンの間でよく知られた名物洋食店だ。

しかし、2024年に「関西将棋会館」が大阪府高槻市内へ移転するに伴い、11月28日の営業をもって、42年間にわたる二人三脚も終了となった。

「ここがオープンしたときは、対局中も動いてもよかったから、棋士の人が食べに来ることもあったね。最近は出前を届けることもあって、どの先生が召し上がっているかは分からないんだけど、多くの先生方に利用してもらいました」と、マスターの川口師文さんは思い出を振りかえる。

また、「高槻の将棋会館はテナントが入らないこと、あと私の生活の拠点が福島区なので、移転先は福島区鷺洲、聖天商店街に決まりました。新しい店にも来てもらえたら」と、新天地での再開を明かした。

移転先に持って行くというステンドグラス(11月28日)

移転先ではマスターのご子息が2代目に就任。藤井聡太八冠の勝負メシと言われていた「バターライス」(900円)や「珍豚美人(豚の天ぷら)」(1100円)、日替わりのサービスランチ(950円)などのメニューは、場所が変わっても販売するという。

また、移転先には棋士から送られた寄せ書きが展示されたり、店内装飾のステンドグラスなどは引き続き使われたりと、将棋会館での思い出も感じられるそうだ。

移転先のオープンは12月8日。場所は福島区鷺洲2−10−7。営業時間は昼11時半〜2時半、夕方5時〜夜10時半。定休日は水曜ディナーと木曜日。

取材・文・写真/野村真帆

「レストランイレブン」

2023年12月8日(金)移転オープン
住所:大阪市福島区鷺洲2丁目10-7
営業:11:30〜14:40、17:00〜22:30 ※水曜(ディナータイム)・木曜休
電話:06-6452-5509

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